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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
八話:『奥津 霞』のタマゴアイドル:後編
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夜、あたしは家に帰っていた。

いつものジャージ姿に戻っていた。


薄暗い部屋で、じっとタマドルカードを見ていた。

新しいカードでは、あたしの『カスミン』が天使コーデを着ていた。

窓の外は、夜になっていた。

机の上には、ミーコとの思い出のアルバムを開いていた。


(イースターライブって、まるでタマドルの設定そのものじゃない)

あたしはその名前を知っていた。

タマドルで、一年に一回最強のユニットを決めるライブ大会があった。

タマドル五人一組のユニットを、組むものだ。


「迷っているようじゃな」

「なんだ、お前か」

あたしの前のカード、イースターが喋った。


「ああ、タマドルはイースターライブが最後の目的だ」

「最後?」

「誰でも究極のアイドルはいいものだろう。

そして、イースターライブを優勝したユニットの中でプリンセスが生まれる」

「プリンセスねぇ」

あたしは童話のような話を、聞き流していた。


「プリンセスになれば、どんな力も使える」

「どんな力も?」

「そう、どんな力も。お主が欲しがっている」

「ミーコを返してもらえるの?」

「無論じゃ、じゃが……」

「わかっている、タマドル五人を集めるのでしょ。あたしにいい考えがあるわ」

そう言いながら、あたしは不敵な笑みを浮かべていた。



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