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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
八話:『奥津 霞』のタマゴアイドル:後編
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リアルライブが終わった、そこはどこにでもある歩道。

隣には国道が見えて、道路が広い。

あたしの前には、一人のメイドがいた。

メイドはずっと、あたしのことを見ていた。


「あたしは、あなたの仲間ではない」

あたしもまた、メイドを睨んでいた。

ボロボロになった、天使の衣装。もちろん、カクイドリに襲われたものだ。


「ミーコはどこなの?」

「彼女が緑魔女、自分たちの敵よ」

「たち?ふざけないで」

あたしは憤っていた。


「彼女は、お前のことを殺そうとしていた。助けることもできたのにな」

「何が言いたいの、あなた?」

「自分はハコベ」

「タマゴ王国の女王様っていうわけ?」

「そう、自分は帰らないといけない」

「そっか……あんたがいけないのね」

あたしはメイドの肩を掴んで、激しく揺すった。怒りを向けるように。


「あなたが、ミーコを緑魔女にした。そうでしょ」

「違います」

「違わないわよ、あなたのせいで」

あたしは、大きくため息をついていた。


「ミーコを返して」

「無理ね」

「なんでよ、あんた女王なんでしょ」

「今の自分に、そんな力はない」

「力がない、だったらあんたは何をしに来たの?」

「救いに来た、迷えるタマドルを」

「あなたにあたしが救われる筋合いはないわ」

あたしは睨みつけていた。そのままメイドのハコベを、突き放す。


「これ以上、あたしのそばに出ないで……」

「だが、いずれ出会わねばならない。

お前はタマドルでありイースターに選ばれた以上、絶対に避けることはできない」

「どうしてよ?」

「『イースターライブ』を知っているか?」

ハコベが言った言葉に、あたしは聞き覚えがあった。



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