3人の男子はイケメン?
「さぁどうぞ。」
ハルトさんに案内されて、神様の世界に入ったわけだけど。
「きれーい!」
「そうでしょー!」
キサラギさんがいばるな。
でも、本当にきれいなの。
ここは異世界かっ!って、異世界か。
全体が、輝いてるみたいな。
「じゃあ、ここに入ってどうしたら元の世界に戻せるのかを説明するよ。」
こことは、けっこう大きい建物。
「ここって、ホテルゴッドじゃないですかー!」
キサラギさん目が輝いてます。
「ホテルゴッド?」
私は、キサラギさんに聞いた。
「はいー!ホテルゴッドはこの世界で1番のホテルなんですー。はぁー、私もここに就職すればよかったー。」
就職?うーん、神様の世界のシステムがわかんないや。
まぁ、とりあえず、高級ホテルなんだよね。
中に入ると、まぁ広い。
ハルトさん、普通にカウンターに行ってます。
受け付けの女性陣は、ハルトさん見て、テンション上がってる。
ハルトさん人気なんだなー。
ん?なんか気になる人だかりがあちらこちらに・・・。
一つ目のところに行くと、真ん中には・・・。
「僕ぅー?なんかここに来ちゃったのぉ。」
葉月くんだぁぁ!
「かーわーいーいー!」
ホテルのお姉さん達、盛り上がってます。
で、次のところに行くと・・・。
「俺?関西人やで?ちなみに、好物は、たこ焼き!お姉ちゃんら作ってくれるん?」
睦月くんやぁ!
「作らせてもらいます!ってか作らせてください!」
「私が作るのよ!」
「なんであんたが作んのよ!」
おぉー、もめてるもめてるー。
でも、睦月くん動じない。
動じるも何も・・・。
「ケンカはいややで?みんなでつくろうや!」
余裕ーーー!
これには、お姉さん達もにっこり。
そして、最後は・・・。
「うっせーな。何言ってんだよ。」
せんぱーい!
神様のはずなんだけど、ギャルの格好してるお姉ちゃん達が群がる、群がる!
「やっぱー、彼女ときたかんぢ?」
「彼女いないよね?一緒にまわろー!」
逆なんされてる!
でも、先輩扱いになれてるのか・・・。
「俺、ダチと来たんだよな。まっ、そんなかに彼女候補もいるんだけど。」
そして・・・。
「弥生ー!こっち来いよ!」
えっ?私?
「あっ、うん。」
先輩のそばに行く。
「えー、その子なのー?なんかいがーい!」
意外ってなんだよ、意外って。
あぁ、こんなイケメンでチャラチャラしてるんだったら、もっと、可愛くて細くて、ギャルっぽい人が来ると思ったのか。
すみませんね。私は超平凡なんです。
「お前らには、こいつの良さがわかんねーんだよ。」
「ふーん。じゃっ行こ?彼女持ちの男子はいらないもん。ごめんねー、じゃまして!」そう言うと彼女達は去って行った。
「ったく、めんどくせーな。おい、チビ。勘違いすんなよ。」
また、チビかいっ!別にいいけど。
「何も思ってませんから。」
はぁー、疲れた。私、嘘でもあんな風に言われたの始めてだ。
「君たち、カップルだったのか。」
いつのまにか、ハルトさんがいた。
「ち、違い・・・」「ヘェ〜そーなんだぁ。」
葉月くん!
だから、違うんだって!
「俺らに遠慮しててんな。ラブラブしてもいいのに。」
だ・か・ら!
違うんだって!
あーあ、先輩起こり出すよ。
肩が震えてるもん。
「お、おめーら・・・。」
わ、私シーラナーイ。
「みなさーん。早く行きましょうー。」
キサラギさん!
今回ばかりはキサラギさんのマイペースぶりに助かった!
ありがとう、キサラギさん。
大好き、キサラギさん。(言い過ぎ。)
キサラギさんの一言で、私達は言い合いをやめ、キサラギさんの方へ向かった。