新米、ダメダメです。
「つまり、あんたのミスで俺らはこんなミスにあってるってわけだよな?」
「そーですけどー、私だってーこんなミス起こしたくて起こしたわけじゃないんですー。」
自称神様のキサラギさんが言うには、どうやら私達の世界は神様達によって支配されてるらしく・・・。
「支配じゃありませんー!管理ですー」
管理されてるらしく、私達の高校を管理してたのがこの自称神様のキサラギさんらしい。
「私ー、新米でー、まだ慣れてなくてー」
新米?神様に新米なんてあるの?
「このゲーム機で管理してたんですけどー、操作難しくてー、セーブしようと思ったらー、間違ってリセットボタン押しちゃったんですよー。」
えっ?リセットボタン?それってかなりまずいんじゃ・・・。
「あっ!でもでもでも!お偉いさんが、リセットは阻止してくれたんですー!でも・・・。」
でも?
「時が止まっちゃって・・・。時空の流れが乱れたんです。グスンッ。」
あーあ、また泣き出しちゃった。
「でもぉ、時空の流れを元に戻したらいいんだよねぇ。」
神宮くん、あっ、神宮葉月くんが言った。
「そうなんですけどー。」
プルルルルル♪
何。この音。
「あっ!私ですー。」
で、キサラギさんポケットからスマホみたいなのを取り出した。
私でさえまだ、ガラケーなのに!ってか、なんでかみさまが通信機械なんてもってんの⁉
で、キサラギさん画面見てにっこり。
「はいー!キサラギですー!」
おぉ!表情が輝いてる!
「えっ?来てくれるの?うーれーしーいー!
ありがとう!じゃあ、待ってるね!」
キサラギさん笑顔です。目がハートです。キラキラ感MAXです。
「なんや、彼氏さんと電話かいな。」
神宮睦月くん、冷静!
「そ、そんな関係じゃないんですー。君たちにとってもいいことよー。」
「何がだよ。」
先輩そうとういらついております。
「あのねー、私みたいな新米じゃない、ちゃんとした神様が助けに来てくれるのー。」
ちゃんとした神様って・・・。
「もうすぐくるはずよー!」
キサラギさんテンションあがってるー!
「キサラギ!」
おっ!前から男の人の声が!
「ハルトさん!」
ヘェ〜、ハルトっていうんだー。
ちょっと待って。めーっさイケメンなんですけど⁉
やばい、タイプすぎ!
「おい、お前、タイプとか思ってんじゃないだろな。」
うっ!先輩するどい。
「思ってるに決まってるやんか!だって、めっちゃかっこいいもん。なぁ?弥生ちゃん?」
弥生ちゃん?あぁ、私のことか。
いきなり弥生ちゃんって。まぁ、いいけど。
「思ってますよ。だって、超タイプなんですもん!」
はっきり言っちゃった。弥生恥ずかしいーって、照れてる場合じゃねぇ!
「僕は、管理取締役のハルトといいます。
本当に、こちらのミスで迷惑をかけてすみません。まだ、元に戻せてないんだ。本当に申し訳ない。」
そういうと、ハルトさんは頭を下げた。
対応が、キサラギさんと全然違う!
さすが、取締役ー!
「ハルトさんがぁ、謝ることじゃぁ、ないとぉ思うなぁ。」
おっ!葉月くん言うねー!
「僕的にはぁ、キサラギさんがぁ、謝るべきだと思うなぁ。」
その通りだー!キサラギあやまれぇぇぇ!
そしたらキサラギさんまた泣き出しちゃった。
「グスンッ。今回は、私のミスで迷惑をかけてすみませんでした。グスンッ。」
やっと謝った。
そして、私達はハルトさんに案内されて、神様の世界に入ることになったのだ。