狂愛
流血表現はありませんが、少しだけ、作者が狂っています。
苦手な方はブラウザバック推奨。
貴方が私以外を見るのなら、貴方のその目を食べてあげる。
貴方が私以外に触れるのなら、貴方のその腕を引きちぎってあげる。
貴方が私以外の所へ行くのなら、貴方のその足を切り落としてあげる。
貴方が私以外の名を呼ぶのなら、貴方のその声を出せなくしてあげる。
私の友達は、かつて言った。
愛したら、壊してでも自分のモノにしたくならない?と。
かつての私は分からなかったけれど、今の私にはよく分かる。
私を見たままえぐり取られ、私の一部となった目。
その美しい色の瞳が最後に映したのは私。
引きちぎられ、私の腕に抱かれた腕。
その美しい指は永遠に私だけに触れ続ける。
切り落とされ、私の足元に転がっている貴方の足。
これで貴方は私の傍からは離れられない。
喉を潰され、出す事を奪われた貴方の声。
その声は最後に私の名前を叫んでくれたかしら。
さぁ、どんな事をしてでも、貴方の全てを私のモノにしてあげる。
貴方の全てを、髪の毛1本までもを私のモノにしてあげるわ。
愛して壊して殺して、身体だけでなく精神までも。
歪んでいて狂っていて病んでいるのは、貴方も私も同じ。
さぁ、一緒に踊りましょう?
ーーーーーーーー狂愛
(Ti amo da impazzire.かつて、貴方はあの世界で私にこう言った。
今度は私が同じ言葉を返す番。―――狂おしい程愛してる―――)