約束の糸は、今……
私はあなたに約束した
永遠に傍にいると
永遠に愛すると
約束は 私とあなたを繋ぐ
一本の赤い糸だった
それはとても細くて
ちょっと触れただけでも簡単に切れてしまいそうなもので
頼りなかったけれども
それでもちゃんと繋いでいてくれたのに
今、私の傍にあなたはいない
仕方ないのかも知れない
約束は私の一方的なものであったから
あなたは
約束していなかった
永遠に傍にいることを
あなたは
約束していなかった
永遠に愛することを
私には分からない
あなたと私を繋ぐ糸が
まだ繋がっているのか
切れてしまったのか
ただ一つ分かるのは
私の傍にあなたはいないのだという
現実だけだった