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生き物が一つしかない

作者: 小雨川蛙

 ある神様が過去の経験を活かして新しい世界を創ることを考え付いた。


「前の世界では最終的に一つの種が世界全てを支配していたな」


 神様の考えは中々にユニークだ。


「世界全てを支配する過程で他の種族を全て滅ぼしていったよな」


 少なくとも我々人類には想像もつかないことをしてくれる。


「その最中に無駄な命がいくつも失われたもんなぁ。だったら、初めから一つの種族だけ作ればいいんじゃないか?」


 そんな考えの下、神様は新しい世界を作り上げた。



 *



「すぐに滅びると思ったけど……」


 神様は自分が作った世界を見下ろしながら感嘆の声をもらしていた。


「意外とうまくいくものだなぁ」


 見下ろした世界。

 たった一つの種族しかいない世界。

 そこでは草花はないし、獣も、魚も、鳥もいない。


「普通なら自分と同じ姿をしているものなんて食べられないと思うんだけどな」


 そう呟いた後、神様は気が付いた。


「あっ、そうか。他の物の存在を知らないから食べることに抵抗ないのか」


 神様は大笑いをする。


「なーんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろう。そっか。これはこれで上手く回るもんだな」


 意外なほど平和に回っている世界を。

 ――人間から見てみればおぞましい世界を見下ろしながら。

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― 新着の感想 ―
餓鬼道かな?昔飼ってた金魚が餌やりを忘れた途端お互いを食ってたことあったな。
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