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ステータスが見えない僕は、最弱で最強らしい  作者: ZEN-O
第1章 ステータスが見えない?!
4/8

第4話 "失われた言葉"が目を覚ますとき

「……これ、何語?」


翌朝、ミサキが村の倉庫裏で発見した焦げた文書の断片を手に、レントは祠に戻っていた。

昨夜の夢の残響が、胸の奥でまだくすぶっている。


それは、村の祠の裏に隠された、石壁の裂け目に落ちていた。誰かが慌てて捨てたように見えた。

文字は古く、今のどの言語にも該当しない――はずだった。


だが、レントが手をかざすと、紙片がかすかに震えた。


「……?」


文字のひとつが、ゆっくりと淡く光り出す。


《選ばれし“外”の者に告ぐ》

目の前で意味が自然に頭の中に入ってくる。読めるはずのない文字が、まるで彼の脳に直接語りかけてくるようだった。


《“門”が開かれるとき、真実はすべてを焼き尽くす》


「門……? 真実……?」


レントはその言葉を反芻する。そこには具体的な場所も名前も書かれていない。だが、ただの警告ではない何か――重大な預言のような気配があった。


「……これが、“ステータスが見えない”理由と関係あるのか?」


紙片の裏側には、円形の図形と奇妙な3つのシンボルが描かれていた。

そのうちのひとつは、あの祠で見た“紋章”と同じものだった。


ぞわり、と背中を何かが撫でる感覚。

“自分が何か、とてつもないものの中心にいる”。


そう、はっきりと確信した。

その時、祠の扉が突然軋みながら開いた。

そこにいたのは、見慣れた村人ではなかった。


「その文書……見たのか、お前」


全身を黒いフードで覆った男が、無表情でレントを見下ろしていた。

まるで、それを“監視”していたかのように――

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