未婚シングルマザーになった日
2012年1月、私は未婚シングルマザーになった。
世は東日本大震災後の未曾有の危機から復興しよう、復興を支援しようと、関東圏中心に、避難民の受け入れを表明したり、それに伴う産科の逼迫や保育園の激戦などで、だいぶカオスだった。
長男は妊娠初期からマイナートラブルの連発とそれに伴う胎児発育不全の診断をうけ、自宅から2時間、実家から一時間の三次救急に転院になったものの、脅威の粘りを見せ、38週で計画分娩、2200gの小さなベビーだったものの、スクーニング検査もクリアし、陣痛中緊急搬送されてきた母子で満床になった事もあり、産後1日後から私の手元にやってきた。
母乳を直接吸う事も出来ず、消化系も弱弱で毎回吐き戻す、4時間たっても起きない、正直、私このまま退院したら殺しちゃうんじゃ…そんな育児スタートだった。
退院前日、小児科健診で、黄疸指摘も、治療は満床の為すぐは難しく、二時間の通院も子供に負担がかかるため、自宅近くの病院を探してと宛名なしの紹介状持たされ、退院した足で役所の母子福祉課に泣きついた。
結局病院はみつけれなかったけど、福祉課の職員さんが、2ヶ月半、2日と開けずスケールと黄疸測定器持って自宅まで通ってくれて、恐らくノイローゼ状態だった私を心配してくれ、特例状態で4月より保育園に入園できるようにサポートしてくれ、当時まだ導入されたばかりのロタワクチンの存在等も調べてリスク説明や近隣の取り扱ってる病院まで紹介してくれた。
ぶっちゃけ息子はこのワクチンと職員さん達のおかげで今生きてる。