表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ドラムロールのビートにのって、オレは缶コーヒーの中で営業スキルを武器に戦う 010

作者: kiichi

老紳士の運転する自動車は郊外を超え、次の町に差し掛かっていた。

 「このアランの誘いに乗ったのは間違いではなかった」

 『察知』の技能スキルを発動させている莎等は、姉をさらった人物の発していた、技能スキルの気配が濃くなるのを感じていた。

 「その知り合いの医者の家はまだかね」

 老紳士は、自分が自動車ではねた、後部座席で横になっている阿蘭アランの容態が気になっている様子だった。

 同じようなレンガ造りの家が道路の両サイドに並ぶ街並みを走っていると、ある家の付近を通り過ぎた後で、探している気配が離れていくのを感じた。

 「あの辺りの家だ」

 莎等はリアガラスから、今、通り過ぎた辺りの家々の様子を見た。

 「どうかしたかね?」

 ルームミラーで莎等の様子が見えたらしい、老紳士が尋ねた。

 「あの、この辺りで降ろしてもらっていいですか?」

 「ああ。医者の家はこの近所かね」

 「はい」

 老紳士は車を停めた。

 それから、阿蘭を降ろすために後部座席のドアを開けた。

 「ありがとうございます」

 莎等は車から降りると、探している気配の方に走り出した。

 「おい、君!」

 老紳士は声をあげた。

 「久しぶりに来たから、お医者様の家忘れてます。ちょっと探してきます」

 そもそも、さらわれた姉を追うのが莎等の目的だった。

 協力を申し出てくれた阿蘭には悪いが、時は一刻を争う。

 阿蘭のことは不運な老紳士に任せることにして、莎等は暗がりの町を走り続けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ