就職後の飲み会
たまたま日程があったので大学時代の同級生と飲み行くことになった。メンバーは、仲良しの谷口、柳原、吉原の計4人。同じような道を進んでいるのが谷口のみ。柳原は企業勤務の研究職。吉原は大学院を目指して勉強中。
当然、近況報告みたいな話になった。
谷口は、人当たりはソフトで人をまめる力を持った真面目な男子。
赴任地が関東であり、会社の寮で生活していた。早朝から夜遅くまで仕事をして、それなりに忙しそうで休みには釣りに行ったりしてエンジョイしている感じであった。
谷口の上司は、「歩きながらメモを取る」というスキルの達人みたいで、書いた文字が読めるらしい。谷口も何度かトライしたが書けても記憶をたどる媒体にもならなかったので速やかに断念した。
もちろん、陸もチャレンジしたが早々に諦めたのであった。
柳原は大人しいが芯(我)が強い男子。
柳原も会社の寮で生活しており、マイペースで仕事をしているみたいであった。社会人になっても学生時代からしていたバトミントンをやっているみたいで充実した社会人生活をしていた。
吉原は正義感は強くダジャレをよく言う面白男子。
「賢いのか?」、大学2回の終わりの時に彼が言った格言を今でも覚えている。
吉原:また春から新入生が入ってくるね
陸:そやね、
吉原:可愛い子が入ってきたら「虫がつく前に、虫になるんや!!!」
陸:そんな事を言っている奴が虫にはなれへんよ!
何かで飲み行った後だったと思うのだが、大爆笑したのを覚えている。
そんな事を言った奴が虫にはなれないと確信したが、やはり吉原は虫にはなれなかった。
飲み会時、吉原は虫に成れなかったので落ち込んでいるのではなく、
院試に失敗して落ち込んでいたのでみんなで慰めた。