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詩*日常から*

タイミング

作者: a i o
掲載日:2016/07/20

すぐ温められるように

タッパーに入れて

冷やしておいた言葉は

三日経つと干からびて

しなしなになっていた


早く届けなさいな、

そう言って君はいつも

急かしていたけれど

のらりくらり

僕はその弾を避けている


今のうちに今のうちに、なんて

勇気の瞬発力が足りなくて

そのうちにそのうちに、って

いつか忘れてしまうんだろう


冷蔵庫の匂いと

ひんやりとした感触

弱った言葉は

それでも儚い息をついて

飛んでいきたいな、なんて

困ったことを言う


電子レンジで温め直すと

すっかりくたびれて

湯気を立てた言葉は

それでも仄かな息をついて

贈ってほしいな、なんて

困ったことを言う


決まりの悪さに

真っ白なお皿を用意して

盛り付けてくうちに

なんだか違うな、って首をかしげて

迷っていると

気配を消して来た君は

早く届けなさいな、

そう言って僕が並べた言葉を

ぺろりと平らげた


遅い遅いと笑って

だから早く届ければいいのよ、

なんて言いながら

ありがとう、って

伝えてくれるから


僕は胸を撫で下ろしながら

次は次こそは、なんて

性懲りもなく思ったりする









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― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉の選択にすごいセンスが垣間見えてて羨ましいと思うぐらいです。「タッパーに入れて冷やしておいた言葉」は本当に素敵な言葉の選び方だと思います。 [一言] 一文一文のキラリと光るセンスは大事…
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