だって、1位なんだから!!!
今回もありがとうございます。
「…ファ~ァ~」
大きなあくびと共に起き上がるやいなや、すぐさま机の上の時計で時間を確認した。
“6:02”
重たい瞼を持ち上げながら、制服へと着替える。高校1年の俺は毎日“私立朱丁高等学校”へ通っている。登校時間はこんなに早くないが、俺はこの時間帯に起きる。
制服に着替え、2階にある部屋を出た俺は1階のキッチンへとむかった。
俺がこの時間帯に起きる理由は、ここにある。
両親がいないので、家事全般をしなければならない。
父は俺が8才の時に他界し、母はプロのファッションデザイナーなので、海外を転々としている。
母からの仕送りがあるので、金には困らない。
昨日洗ってあった米を、炊飯器にかけ、鍋でお湯を沸かす。
沸かしたお湯のなかに、味噌と、角切り?かもわからない豆腐とたまねぎをぶちこんだ。
「ハハ……ハ…。」
不適な笑みを浮かべながら、闇鍋のようにかき混ぜる。
そうなんです。俺は料理が超、へっっっっっっっっっったくそ!なんです!
「…まぁ、味がよければすべて良しって言うしな…」
意味不明なことをぶつぶつ言っているうちに、階段から足音が聞こえてきた。
コツンッ、コツンッ、コツンッ、
ゆっくりと、降りてくる音は次第に近くなり、口を開いた。
「お早うございます。」
相変わらず声は小さいが、強張ってはいない。
鋭く澄んだようなその声の主は、妹の早苗。高校1年……実は、俺と同い年。
10年前はまだ知らなかったが、父が死んだときに、会葬名簿を見て同い年だと知ったのだ。だから、俺達は二卵性双生児の双子となっている。そして、俺の誕生日が5月5日で、早苗の誕生日が11月23日なので、俺が兄ってことになっている。
早苗の前髪は顔が全て隠れるほど長く、後ろ髪は太もも辺りまで長い。が、とても綺麗な赤髪で質は10年前より良くなっている。ような気がする……。
顔も、10年前より、もっと綺麗になっている。兄として誇らしい!
「早苗よ!なんと今日の朝食はだな~、味噌汁とご飯だ!」
・ ・ ・ ・ ・
10秒ほどの沈黙のあとに、
「へぇー凄い。美味しそうね。」
なんとも棒読みが更に棒読みになったような返答が来た。
「そ、そうだろう!早く食べたいか~?少しま…。」
俺の言葉は、扉の閉まる音でかき消された。
「早苗のやつ、また……」
あいつは朝食を毎日食べない。そして、何故か6時45分頃には学校へいっている。たぶん、勉強しているんだろう。
だって、学年1位なんだから。
だって、学年1位なんだから!!
……。
「ハァ、俺もいくか。」
心の中で2回も妹の自慢を高らかに叫んだ?俺は、朝食となるはずのものを、マイボトルと、弁当箱に詰め、寂しげな我が家を後にした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
どうでしたか!?
バカみたいな兄貴ですよねー(笑)
まぁ、学校での二人も気になりますねー(笑)
でわ、また次話で!




