始業式
春休みが明け、3年生としての初登校の日を迎えた。春休みの思い出なんてない。
ひと通りの準備を済ませ、家を出る。
春のいい匂いがする。朝だからか少し肌寒い。いつもと同じ道を、同じ位の時間をかけ歩く。近所の公園の桜が満開だ。風が吹くたびに花びらが舞う。綺麗だ。
ついこの間まで枝ばっかりで存在感がなかった桜の木が、こうして堂々と咲き誇っていると不思議な気持ちになる。…なんてことを考えていたら学校についた。
私の学校はクラス替えがないから新鮮な気持ちにすらなれない。学年が変わっただけ、また同じような一年が始まるのかぁ。
廊下を歩いていたら前から友達が走ってきた。「まい〜!!!おはようううっ会いたかったようううう」なんて事を目をキラキラさせて言う。そんなに私に会いたかったのね、はい。あ、今更だけど私の名前は東谷舞。
この友達の名前は遥。遥は気が強くて自分の意志をしっかり持ってる。持ちすぎなくらい。笑 遥は親友と言うよりも家族って感じ。お互い本音で言い合えるんだ。最初は苦手な子だったんだけどな。遥を適当にあしらい、一緒に教室に入る。見慣れた人が沢山いる。あたり前か。とりあえず席につく。年度初めだから出席番号順だ。去年と変わらず真ん中の席の前から2番目。遥の席とは遠い。周りの席の子に挨拶をして机に突っ伏す。あれ、去年もこんな感じじゃなかったっけな。
背中をつつかれた。誰だよ、眠いのに。起き上がって見たら後ろの席の男子、戸島くんだった。戸島くんは野球部の部長らしい。「東谷朝から寝てんなやー起きろやーおーい」
「うっさいはげ」そう言い私はまた突っ伏す。いつもの事だ。先生が来た。タイミング悪いなー。先生は皆に体育館に行くように言うと、すぐに出て行ってしまった。
私は、遥と一緒に体育館へ向かう。
__約30分程で始業式が終わった。__
教室に戻り、席につく。ねむい。最高にねむい。先生がたくさんのプリントを持ってやってきた。多分保健だよりとかだろう。
先生が軽く自己紹介して、今年は高校生活最後だから気を引き締めて〜だのなんだの言ったあとに配りものをして今日のところは解散。
「ねえまいーっ春服見に行かない??」
「やだ眠い帰って寝る。」
「は、ふざけんなよ それでも女子高生か!!」遥に言われた。うんまあ一応女子高生だよ。それに今日は五時からバイトだしー。。。しつこく誘ってくる遙かから逃げるように帰宅。メールが来てる。まあいいや。携帯電話を机におき、ベッドに飛び込む。四時まで寝よ。。。
始業式おわりました。リアリティ溢れる小説になるよう努力しますっ!!