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1月19日 DQN's with 雪姫

 1月19日、晴れ。

 雪姫はいつものように、いつものごとく、山の中で絵を描こうと思っていたが、その日は雪崩のためにいつも絵を描きに行く山が使えなかった。



「今日は温かいですからね」



 最近は寒い日が続いており、いつも使っている山も雪で覆われており、それはそれで良い感じの、自分で納得出来るくらいには絵が描けていた。勿論、自身の体調管理は賀川から



『良いか? ユキ? 君にもしもの事があったら、ベルさんに、君を俺に預けてくれたベルさんに顔向けできない』



 そう言って、何重もの服を重ね着させて、なおかつ時間も決められていた。全ては自身の体調のためであると、雪姫は分かっているので大人しく従っていた。



「……まぁ、風邪でもひいたらベル姉様に叱られてしまいますしね」



 ベル姉様。それは雪姫の本当の姉ではないが、本当の姉のように接してくれた者の事だ。雪姫の命を救ってくれた彼女の事を、雪姫は心から感謝しつつ、その身体を出来るだけ労わっていた。



「今日は絵も描けそうにないし、そろそろ……」



「あっ!? 居たー!」



「……捕まえましょう」



 ガシッ。



 と、いきなり雪姫の両腕が掴まれる。慌てて雪姫はそのガシッと掴んだ者の顔を確認する。

 それは女子よりも女子っぽい格好の男性、瀬島蒼龍。男子よりも男子っぽい格好の女性、大神義愛。うろな町にてゲリラライブを繰り返している『DQN's』の2人だった。



「え、えっと……ソウルさんと、ギアさん? わ、私に何を……」



 いきなりの行動に戸惑いを隠せない雪姫は、慌てつつも2人にどう言う事かと話を聞こうとする。すると2人は逃げられないように、雪姫の腕を掴みつつ、



「今からゲリラライブを開くんだよ、雪姫ちゃん♪ ボク達のライブに新たな風を取り入れるために、今こうして新たな人材発掘を行っているんだよ♪ そんな時に、同じ芸術において高い評価を貰っている雪姫ちゃんが居たから、確保したーって言う訳だよ!」



「わ、私、音楽とかは……」



「……大丈夫。アイドルでも下手な歌を歌う人は居る。要は気合」



「ちょ、ちょっと……」



「と言う訳で!」



「「連行~!」」



 話を聞いて、と雪姫が言う前に雪姫は『DQN's』の2人に連れ去られるのであった。

 桜月りまさんより、雪姫ちゃん、賀川さんをお借りしました。

 朝陽真夜さんより、話題としてベルさんをお借りしました。

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