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うろな高校駄弁り部  作者: アッキ@瓶の蓋。
水鏡栗花落の章
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6月15日 新たな問題児

 6月15日、天候曇り

 水鏡栗花落(みかがみつゆり)

 うろな中学3年生で、春日(かすが)先生から問題児扱いとして僕に解決して欲しいとの事で、あてがわれた人物である。



 身長は高身長、体格はかなり良さげ。金色の髪を三つ編みのようにしており、胸も尻も大きくて人気も高いですが、あまりにも無表情しすぎて少し敬遠されがちの生徒である。口癖は「今日もあなたの望んだ通りの水鏡栗花落ですか?」。

 幼少期に海で(おぼ)れてしまって仮死体験を経験して以来、霊に憑かれやすいタイプになってしまった。そしてそのせいで、沢山の数多の過去の霊と憑依してしまって、誰かに望まれる事を求めるようになってしまった。



「生きていくためにはもっと、主体性を持った方が良い」



 と言う訳で、春日先生から主体性を持つように教育してくれとの話だ。



 主体性を持つために必要な事は、好きな物を見つける事である。好きな物、好きな人物、趣味と言う彼女が主体性を持つための基本となる物を作り出せば、彼女も主体性を持つためには好きな物、人物、そして趣味を持つようになれば、彼女も主体性を持つようになるだろうと思っていた。



 と言う訳で、今日はボランティアに水鏡栗花落を連れ出して見た。学園生活環境部の主の活動は月決めの休日にてボランティアを行っており、6月は15日の土曜日にて行われていた。6月のボランティア活動はゴミ拾いである。



「えっと缶はこの袋、その他ごみはこの袋。他はこっちで処理しておくからあったら呼んでよ」



「分かりました。今日の私はあなたの望んだ通りの水鏡栗花落で参ります」



 そう言って、水鏡栗花落は缶用の袋、その他ごみ用の袋を持って道に落ちていたごみを入れて置く。……ちゃんと言う事は聞いてくれるんだけれども、これは決して主体性ではないはずだ。何回かやってるけれども、なかなか栗花落の主体性は身に付かないな。どうすれば良いんだろうか?

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