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轟く炎  作者: ハリー健
1/1

謎の招待状

ファンタジーだけではなく、コメディー要素も入っているので、


笑いながら読んでもらえれば幸いです。





「ぴろろろろろろろ」携帯が鳴った。

ふいに見ると、知らない人からのチェーンメールだ。どうせ嫌がらせだろうと思い、俺は消した。


その日の夜、俺はなぜか寝付けなかった。別に悩みがあるわけでもないし、告白するとかでもない。暇だから、携帯を起動させた。すると、さっき消したチェーンメールが残っている。不思議に思い、チェーンメールを覗いた。



「我軍を担う 超異空地間存在師フィニスト) 様へ

あなた方は新超異空地間存在師団しんフィニステラン)選考会にて、当選されました。

詳しくは明日の正午、深林公園にて説明しますのでお集まりください。」



なんて馬鹿げたチェーンメールだと思った。だが、普通のチェーンメールではない。明日、どうしようか考えているうちに眠りについた。


翌日、俺はまだ悩んでいた。あのメールが本当なのかも分からない。とりあえず、深林公園に行くとしても、学校を早退しなければならない。俺が悩んでると、聞き慣れた声が聞こえてきた。


「おはよう、翔斗♫」


言い忘れていたが、俺の名前は豊田翔斗。大水山高校2年2組。特技もないし、運動も微妙だし、成績もごく普通。

今、話しかけてきたのは、幼なじみの松田麻里奈。学年で1番かわいいと評判になっている。俺は昔から、一緒にいるのでよくそのかわいさが分からない。多分、天然キャラが好かれているんだと思う。


「おはよう、麻里奈・・・。」


「声が小さいなぁー。どうかした?」


「なんでもない。ほら、学校遅れるから急いだら?」


「あーもうこんな時間だーー。よし、走る!じゃあね翔斗!」


あいつのテンションにはついていけないな。バレても良かったけど、教えてはいけない気がしたからやめた。


授業が始まると、俺は、一段と悩むようになっていた。時計を見るたび、ため息がもれる。先生の話など、どうでもよかった。

時計の針が11を指した。とたんに腹が悲鳴をあげた。あまりの痛みに、俺は、声が出なかった。保健室にいき、病院にいけといわれたので、帰った。そこまでして、奴らは集めたいのか?と、つくづく思いながら学校をあとにした。


帰り道を歩いていると、不思議な人物を目にした。身長が以上にデカく、パンツ一丁でランニングをしている。年齢は若そうだが、老け顔だ。そんなことを思う前に、どっからどう見ても、変質者だ。こっちに近づいてきた。


「こんにちわわ〜よびにきたわよ〜。ショウちゃんついてきて♡」


まさかのオネエだった。ギャップがありすぎて、殺されるんじゃないかと、心の中で、思った。とっさに逃げようとしたが、足が動かない。

「逃げようとしたって無駄だし〜おとなしくして〜」

「わ、か、り、ま、し、た」

ビビって、言葉が上手く出なかった。少しおとなしくすると、足が勝手に動き始めた。超能力でも、使ってるのか?俺に触れずに、俺を誘導している。この人は、ヤバイ。人間なのか?動物なのか?それとも、宇宙人なのか?見当がつかなかった。分かるのは、普通じゃないってことだけ。


気がつくと、深林公園にいた。見渡すと、9人程、人がいる。それと、さっきのオネエと、よく分からんガキがいた。深林公園ということは、昨日のチェーンメールの件に違いない。周りの奴らは、イカつい奴らばっかで今にも殴られそうだった。なので、俺は少し、距離を置いて立っていた。少し時間が経つと、正午が訪れた。すると、すべり台の上によく分からんガキが立って語り始めた。


「超異空地間存在師の皆様、よくぞお集まりくださいました。全員、合格です。」


受けた覚えねぇのに、何いってるんだこのガキは。まず誰だ?普通ガキは学校いってるはずだろ。


「そこの君、なにか不満があるのかい?あるならいいなよ」


「お前は、誰?」


単純なことを聞いた。ここにいる他の9人はおそらく全員思っているだろう。すぐに、返答がきた。


「僕は、新超異空地間存在師団の幹部さ。」


意味がわからなかったので、もう一度聞いた。


「そんなこと言われても分からねえよ。新超異空地間存…とかってやつ何なの?」



「まず、超異空地間存在師団はこの世に10ある。君達は、これから作る新しい超異空地間存在師団の一員になってもらう。それで、他の超異空地間存在師団と戦うことになる。これでいいだろう?」


ますます、意味が分からない。なんで戦う?どう戦うんだ、殺し合うのか?

その時、眼鏡で金髪のヤクザ柄のやつが幹部のやつに問いた。


「納得できねぇ。戦う理由は何なのか教えろ」



「1年間、他の10の超異空地間存在師団とリーグ戦をしてもらう。優勝すると、賞金1億円が貰える。しかも、MVPには、願い事を1つ叶えてもらうことができる。納得したか?」


まだ、納得できない。そんな非日常的なことは、できるはずがない。しかも、どう戦うんだ?他にも疑問点はたくさんあった。


「みんな何も言わないなら、納得したんだね。じゃあこれから、戦ってもらおう!!

時間制限は、5分。よーいスタ〜ト!」


こいつ、本当アホだな。なんてことを言ってるんだ。まだ、疑問点はたくさんあるのに、勝手に解釈しやがって。しかも、なんで急にヤンキーと戦わなければいけないんだ。俺は平和主義なので、とりあえず影に逃げようっと…


「そこどけろ。邪魔だ。どけないと、お前の首はもうない。」


振り返ると、目の前に拳が見えた。




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