保健室
ダメだったか…
何がダメだったかって?
今日という日が来るなって願ってたんだよ。
~昼休み~
ふぅ…これで四時間目も終了。
さて、そろそろだな…
朝、電車の中で思いついた作戦でも実行しよう フフ( ̄ー ̄)
佐々木さんは、と居ない…多分まだ体育館から帰ってきてないんだろう。
今しかない…
「うぅ」
「どうした⁈匠?」
と、びっくりした田中。
「な、なんか頭痛が…そして、寒気が…
多分、朝のアイスだ…」
「朝からアイス食ったのか?
そりゃ、まずいだろ…
保健室行きなよ。」
「だな、そうする…」
頭を抱えながら保健室へ。
フフ( ̄ー ̄)
「すみません…風邪引いたみたいなので、ベッドで横になってもいいですか?」
「あらー、大変ねぇ。ゆっくりしていって。」
保健室の先生はやっぱ、優しい。
お嫁さんにするなら、こういう人じゃなきゃ…
ここに居れば彼女と昼食を共にすることもないし。
けど、腹減った…
教室でみんなの視線を浴びながら愛妻弁当を食べれるほど、度胸はない。
てか、彼女じゃねーし。
いいや、寝よ…
~~~
チリリリーん
ガシャ。
はぁ、眠い。
今日も仕事かぁ…憂鬱
階段を寝ぼけながら降りて行く。
キッチンのテーブルにはパンと目玉焼きが…
「あっ、起きたの?たくちゃん
ごはんできてるわよ。」
「おっ、今日も美味しそうだね。
マリは?」
「まだ、寝てるわよ。今日ゴミ出しよろしくね。」
「わかったよ。舞。」
ねぇ
どこからか声が…
起きてよ
まただ…
バシっ
~~~
はっ⁈何だ夢か…
久しぶりに思い出したな…舞。
「ねぇ、起きた?」
目の前には佐々木さんが…
「田中君がたくみくんが熱出したって。 大丈夫?何かしてあげれる事ある?」
そうだな…あれしかない。
「苦しい…降りてくれ…」
状況を説明すると、彼女が寝ている僕の上に座っているのだ。
一応、病気って設定の人間だぞ。
「あっ、ごめんなさい…」
「別にいいよ。でもどうしてここに?」
「さっき言ったじゃない。風邪ってきいたから。
あっ、ちょっと待って…」
「はい。これ。」
「何?」
「お弁当よ。昨日作るって言ったじゃない。朝作ったの…」
良かったー
保健室に居て。
教室だったら注目の的だぞ…気絶してしまう。
だけど、生まれて初めてだ…
女子の手作り弁当。
携帯小説ではよく見たけど…
本当にこんなモノが現実世界に存在するとは…
しかも目の前に…
俺のための…
「本当に作ってきたんだ。」
「私は有言実行な女よ。まぁ、食べてみて。」
結構お洒落な弁当箱だ。
「開けていい?」
「もちろん。たくみくんのよ?」
中には、唐揚げ、卵焼、生姜焼きなど大好物がキレイに詰まっていた…
「いただきます。うっ。」
「えっ?もしかしてマズイ?…」
いや、最高だ…最高にウマイ。
「ウマイ。てか、最高。」
「良かったぁ。えっ、もう食べ終わったの⁈」
「えっ、ダメだった?」
「ダメじゃないけど、早いなって…」
「うまかったから。」
うつむいてしまった…
どうしよう…俺何かしたかな?
「さ、佐々木さん?」
「はっ、ごめんなさい…嬉しくって…涙でちゃった。」
案外純粋な子なんだな…泣き顏もかわいい。
ポケットからハンカチを出す。
「はい。」
「ありがとぅ。ズー」
おい、鼻かむな!
まぁ、いっか洗濯すれば。
~家~
今俺は学校から帰って来て家で筋トレをしている。一応、体格には自身がある。177cm。73キロ。体脂肪9%。
ふあー
疲れた…ちょっと休憩。
ピンポーン
宅配便か?
「はい。今行きまーす。」
何か頼んだっけな?
ガチャ
えっ?戸を閉める…ガチャ
これは頼んでないぞ。
「ちょっ、ひどいじゃない。閉めるなんて。入れてくれないと叫んじゃうわよ?助けてーって。」
それだけはやめてくれ…開けるから
ガチャ
「最初からそうすればいいのよ。お邪魔しまーす。」
そう、佐々木さんだ…
「で、今日は何?佐々木さん。」
「はい、ストップーそれダメ。」
「何が?」
「さっき言った言葉もう一回言って」
「今日は何?」
「それじゃなくて、その後」
「何か言ったけ?」
「もー、私の呼び方。」
「呼び方?」
「だから、その「佐々木さん」よ」
「それをどうしろって?」
「変えて。」
「どこをどう変えるの?」
「はぁ…私の事を名前で呼んで欲しいの。「結衣」って。」
「イヤイヤ、無理だよ。誤解を招くって…」
「呼ばないと、たくみくんに言い寄られてるって、学校の人達に言うから。」
薄々気づいてたけど、この子小悪魔?
「わかった。呼べばいいんでしょ。
だから、根も葉もない事言わないでよ」
「それで良い。では、始めから。」
はあ、疲れる…
「でぇ、今日は何?ゆっ、結衣」
「よろしい。今日泊まるから」
はあ、なにイッテンノこの子?
「今日、親が旅行で私独りなの。泥棒とか入ってきたら怖いなぁと思って。
いいんでしょ?」
この子には何言っても無駄だ…
「はいはい。好きにしてください」
「やった~ふふ」
「俺、風呂入ってくる。くつろいでて」
「はーい」
~風呂上がり~
彼女は前に録画して置いた映画を見ている。
「夕飯食べた?」
「えっ?私?気にしなくていいわよ」
グゥー
「ウソです…お腹ペコペコです」
俺、失笑。
「実は俺もまだだから、ピザ取るよ」
「本当に?良かったぁ」
「頼んでおくから風呂入ってきなよ」
「そうね。よろしくね」
~夕飯後~
「ふぅ、何か眠たくなってきちゃった…私寝るね」
「じゃあ、俺のベッド使って」
「えっ、いいの?たくみくんは?」
「俺、何処でも寝れるから。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
「電気消すよ?」
「うん。」
「ねぇ、たくみくんって彼女とかいるの?」
「俺に?まさか。いない。」
「じゃあ、好きな子は?」
「んー、わかんない。佐々木さんじゃなくて、結衣は?」
「ひみつ」
「はいはい。おやすみ」
「おやすみぃ」
ますますわかんないぞ
この子の事が…




