表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

【雷~イカヅチ~】-1

 朝、二人でトーストを食べる。その最中、僕がどんな仕事をしているのか質問された。


「食事をしたり、笑顔でいたり、そんな当たり前なことを、みんなが当たり前に出来るようにする仕事だよ。」

 こんな曖昧な答えを、テンは笑顔で納得してくれた。本当に理解できたかどうかは、分からない。



 テンを一人残すことに不安を感じながら、家を出る。そんな僕の心配を知ってか知らずか、テンは満面の笑顔で見送ってくれた。


 外に出ると火山灰の匂いが鼻につく。ポケットに手を入れ、マスクを取り出し装着する。



 この日の職場では、朝から緊急の会議。会議室の巨大モニターが、世界各国の首脳を映している。中~小国が、2つの大国のどちちらにつくのか。その表明を捉える為に。

 長引く会議の中、一人の発言で流れが変わる。


「イカヅチをもって制する」

 

 その言葉への賛同者が徐々に増え、多数となる。多数になると強行手段を唱え始める。僕は必死に反論したが、大多数により作られた流れを覆すには及ばない。ついには、会議の進行に邪魔だと追い出されてしまった。


 強行派は、「秩序を守るため」なんて大義名分を並べている。しかし、僕から見れば、自分達の覇権を守るためのエゴにしか見えない。


 この後、早々にイカヅチが放たれるのだろう。落とす場所の予想はつく。会議から追い出された僕は帰宅させられた。家に着いたのは既に、夜遅い時間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ