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【混沌】-2

 しかし、お腹はすいた。そう思っていると、道路の向かい、公園に人が集まっているのが目に付いた。僕は、テンを連れてそこへ立ち寄る。


 公園に入ると、いい匂いが広がっている。集まっている人はみな、笑顔で行列を作っている。その先で行われているのは、炊き出し。


 野菜の原形がとどめない程煮込んだスープと、具なしのおにぎり。質素なものだが、たくさんの人が笑顔で並ぶ。


 その中には、炊き出しでしか食事をとることの出来ないような母子もいれば、先日遭遇したゴロツキもいる。

 僕のように自分の稼ぎで食べることが出来る者でも、身元不明のテンでも、みんな分け隔てなく一緒に食事ができる。みんな分け隔てなく笑顔になれる。


 おにぎりを握る少女も、スープをよそうおばちゃんも、本当は真っ先に自分の食べ物を確保したいはずなのに、笑顔で炊き出しをしている。


 公園の塀には、『神様、お願い』のポスターが風に揺れている。しかし、神様にお願いなどしなくても、"ヒト"が手を取り合えば、笑顔でいられる場所が作れる。


 この公園で炊き出しを頂いていると、そう感じさせられた。

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