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【出会い】-1

 薄暗い夜の町。剥がれかけたポスターが風に揺れている。『神様、お願い』と書かれたポスターは、人通りの少ない町外れにも貼られている。

 夜遅いこと、寂れていること、その両方でシャッターが並ぶ商店街。


 その中で一軒だけ光が漏れている惣菜店に、仕事の帰りに立ち寄る。

 5日間続いた平日の最終日。今日はゆっくり、録り溜めた番組を見ながらビールを飲む。そのツマミを買うために。

 

 2本で250円のフライドチキンを1パック手に取り、レジのおばちゃんに差し出す。同時に、財布から500円玉を取り出した。


「はい、500円ちょうどね。いつもありがとね。」


 思わずおばちゃんに目を向ける。しかしおばちゃんは、怪訝そうな表情で僕の後ろを見ている。その視線に誘われるように振り替えると…。


「美味しい!」


 床に直接座り、僕の買ったフライドチキンと同じパックを開けて嬉しそうに食べている女性。

 おばちゃんが言うには、僕と一緒に来店し、一緒にチキンを1パック手に取り、会計している間に食べ始めたそうだ。

 

 僕が支払う義理はないのだが、このご時世でいざこざは避けたいので、支払った。


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