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弱ってる人見ると蹴りたくなるの

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

人の心は壊れるものだ。だから壊れても直して元通りにする必要があるとも。


でも慰めって、本当に治す行為なのかな。

時と場合によらない?

とは何時も思っている事。

一見すると穏やか。相手の言うことに賛同して逆らわない。非常に従順で、扱い易い。けれどもそれは心を許して居ないから。一度でも心を許すと、真逆の性格。気に障るとしっかりと意見するし、自分が納得するまで首を縦に振らない。非常に傲慢で、扱い難い。


――慰めが欲しいの? お生憎様。私の辞書に慰める言葉は存在しないから、他を当たって。

――そういうの、面倒臭いんだよね。貴方、私を可愛いお人形だとでも思っているの?

こんな言葉を目ん玉かっ開いた状態で言ってのける。顔には『理解不能』の文字。平たく言うならば、女王様と称するに相応しい女だった。

そんな女は毅然とした表情で、淡々と口を開く。

「私、メンヘラって嫌いなんだよね。弱っている人間を見ると蹴りを入れたくなる」

それは余りにも彼女らしい言葉。余りにも強く、弱さを許さない、女帝の言葉。

何故、この女はこんなにも弱さを嫌うのだろうか。弱さを見せられるのを嫌がるのだろうか? それは昔からの疑問であった。

「弱っている人間は労るのが普通だろうよ」

「普通はね。でも弱ってる人慰めて、甘やかして、戻ってきた人間、殆ど居ない。大抵は皆、奈落の底へ落ちていった。もっともっと、愛が欲しい。優しくして欲しい。甘やかして欲しい。そればっかり。

その時に、『あぁ、人間って一度でも甘さを覚えると、もう戻っては来れないんだな』って思った。だって気持ち良いもん。甘やかされるって」

彼女の毅然とした表情に、怒りが浮かぶ。冷静だった目に怒りが宿り、段々と釣り上がる。鬼の形相へと変化していく。

恐らく、彼女はきっと何処かで期待をしていたのだ。優しくしたら、心を戻して元になってくれると。自分の足で立ってくれると。けれども現実はそうではなかった。皆、総じて落魄れていった。

「私の大切な人が、私のせいでもっと駄目になるなんて耐えられない。

どうでも良い相手は良いよ。だってどうでも良いもん。駄目になろうが死のうが、私には全く関係ないもん。でも信頼している相手は違うでしょ?

だから、信頼している相手が自分の足で立てそうなら、蹴りを入れる。立てないなら、少しだけ面倒見てあげる。そういう線引きをする事にした」

それはある意味、彼女なりの正義であり、慈悲でなのだろう。他者には決して受け入れられない。

このタイトル、好きなラノベの嫌いなキャラの名言を文字ったもの。

『泣き顔見ると殴りたくなる。だから笑え』

あの時は、相変わらず物言い悪いなぁとか思ってたんですけど、今なら分かります。


泣いたってしょうがないんです。

誰も助けてくれないんです。

寧ろ『此奴面倒臭い』と思って最終的には離れていくんです。

そうされたくなかったら笑え。笑えなくても笑え。弱さを見せるな。それが生き抜く術だって。


私がメンヘラ嫌いな理由、色んなところで出してるんですけど、改めて。

果てがないから。もう落ちていくだけだから。希望もへったくれもないから。

救えない人間、見た事あります? 辛くて見てられないんですよ。もう終わりしか見えないから。


だったらそうならない為に、あえて蹴り入れるのも救いだよね。とは思ってます。


人の心が壊れるものとも、それを修復する必要があるとも知っています。

でも時と場合によると思います。

メンヘラ甘やかしたら落魄れる事は分かりきっているので、最初からこの物言いに方向転換してます。


関わるな。関わったら潰す。という警告も兼ねて。

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