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異世界に行ったらヒーローになったSO!  作者: 門鍵モンキー
第一章 異世界に行ったらヒーローになったSO
57/213

走る稲妻!新たな力、ライトニング! 3

長いので分割しました

ギルドに到着したトウヤが、すでに到着していたセド、フィリア、ゼトアと共に紙を開いて見ればそこにはこう書かれていた


明日再度怪人騒動を起こす

その時1人で南広場に来い、それまでに街中にこのことを知らせたり、不穏な動きを起こせばこの街を破壊する


明らかに罠であろう事が予想出来た


だが、だからとて放っておくことも出来ない


「この怪人は確実にトウヤくんを狙いに来ているね」


「でも、なんで?」


「さぁな、怪人の考えなどわからん・・・」


口々にそう言うが、トウヤにはひとつだけ心当たりがあった


「多分・・・自分達の計画を邪魔された仕返しなんじゃ無いですかね?」


「仕返し?勇者誘拐や学園での事件を邪魔されたからか?馬鹿げているが・・・もしそうならば・・・」


「許せない・・・」


セドとフィリアから激情が湧き出る


自分達の計画をされた仕返しの為に街を破壊する

確かに彼らならばそれを平気で実行するだろう

だが、たかだか個人の感情の為に怪人を大量動員し街を破壊するなど許せるはずも無い


「奴らの居場所がわからない以上、下手な手は打てない・・・トウヤ、絶対にやつを仕留めろ」


セドもあの怪人には思うところがあるのだろう、その言葉には強い感情が乗っていた

その言葉を前にトウヤは力強く頷く


「おう、任せろ!」


そして、一同は解散し、翌日セドとフィリアとトウヤは戦闘態勢を整えたままその時を待った


そうしてその時は訪れる


「街の西側で怪人報告!数17!」


「街の北側でも報告がありました。数21!」


「来た・・・みんな聞こえていたな!」


その言葉を前に各エリアに分かれて展開していた全員が答えた


『今目の前、すぐ止める』


『こちらもだ、ここが1番数が多い様だな、今回は全力で行かせてもらうぞ』


「トウヤくん!そっちはどうだい?」



ーーーーーーー


怪人出現の報が届く少し前、南側エリアに展開していたトウヤは不気味さを覚えていた


いつもであれば喧騒という程でもないが、ある程度人の話し声が聞こえて来る場所


それなのに今日に限ってその声が殆ど聞こえてこない


だからこそだろう

背後から向けられた拳銃に気がつく事が出来たのは


突如飛んできた銃弾をトウヤは蹴り弾く


「嘘だろ、背後から奇襲かけたのに銃弾蹴り飛ばしやがったよ」


「お前・・・」


声の主へと目を向ければそこには奴がいた

シリ達が危うく怪人にされかけ、レオを唆し怪人にした元凶

黒い髪を束ねたハット帽の様な頭、腕や足から伸びる紐に両手に持つ拳銃

まるでカウボーイの様な外見を持つ怪人


トウヤはその姿を見るや自身の頭が沸騰しそうになるのを感じる


「おいおい、そんな怖い目で見るなよ、ビビってちびりそうになるぜ?えぇ?」


「お前だけは絶対に・・・」


「絶対に・・・なんだって?」


怪人がそう言うと片手をスッと上げる


何事かと思い警戒すれば、遠くから爆発音が聞こえた


まさかと思いスーツの通信機能を使ってみれば、通信越しに悲鳴の様な声が聞こえてくる


『トウヤくん!そっちはどうだい!』


ゼトアの焦るような声が聞こえた


「こっちは目の前にいます。すみません、戦闘に集中したいので切りますね」


『わかった。気を付けてくれ!』


プツリと通信が切れれば、目の前の怪人がクツクツと笑い出す


「今回こそは邪魔は入らねぇ・・・お前を気兼ねなく殺せるよ」


「やれるもんならやってみろ!」


そうして戦いは始まる


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