表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行ったらヒーローになったSO!  作者: 門鍵モンキー
第一章 異世界に行ったらヒーローになったSO
21/213

第4話 唸れフレアナックル!

トマトってなんで赤いか知ってますか?

それはね?

その日冒険者ギルドの待合席で1人の少女が銀色の髪を揺らしながら所在なさげに座っていた

誰かが入って来た瞬間ゆっくりと顔を向けては戻しを繰り返して早1時間


そんな少女の様子を窺っている特別事案対策冒険者の受付に座る女性は、同じく様子を伺っているゼトアに声を掛けた


「フィリアさんあの様子で1時間くらい居座ってますけど、確か集合時間まであと30分くらいありますよね、幾ら何でも早く気すぎじゃないです?」


「まぁ彼女にとっても初めての後輩だからね、きっと楽しみなんでしょう」


ゼトアに言われ受付の女性はフィリアの顔を見るがあいも変わらず無表情なのをみるとほんとかなぁと独りごちる


「お疲れ様です」


そんな2人に声が掛けられる

目を向けてみればそこにはトウヤがいた


「おや?トウヤさん、まだ約束の時間まで30分ありますけど随分お早い到着ですね」


「あはは、実はヒーローとしていよいよ活動するんだと思うとなんだか落ち着かなくて、ちょっと早めにきてしまいました」


そう恥ずかしげに笑いながら頭を掻くトウヤをゼトアは微笑ましく思いながら見ていた


「そうですか、なら今後のヒーローとしての活動も頑張って下さい、応援してますよ」


「はい!!」


「・・・ねぇ園長、新人ってこの人?」


突然横から声が聞こえてきて、驚きのあまり思わず肩が跳ねる

励ましく動く心臓を抑えながら声のした方は顔を向けるとそこには1人の少女がいた

丸い童顔で銀色のミディアムショートの髪を垂れ下げながらこちらを吸い込まれそうな瞳に好奇心を輝かせながら下からのぞく様にしてトウヤを見ている


思わず見惚れてしまう、そんな魅力が彼女にはあった


「お待たせフィリア、この子が新しいヒーローのトウヤ君だよ」


「そう、よろしく」


「あ、はい、よろしくお願いします。フィリアさん」


物静かに挨拶をしてくる彼女にトウヤも頭を下げて挨拶をする


フィリア・リース

火、水、氷、風、雷、土の六属性魔法の中で治癒魔法に長けた属性である水属性を操るヒーローであり、この街のヒーローの1人である

その戦い方は凶戦士の様だとラーザから言われているのを聞いたので、トウヤはてっきり筋肉隆々の大男だと思っていたが、まさかこんな可愛らしい少女とは思っておらず度肝を抜かれた

そんな彼女がトウヤをジッと見つめている


「あのどうかしました?」


「妹がお世話になった。ありがとう」


「妹・・・?」


誰のだろうか、そうトウヤが考えているとゼトアが口を開き言った


「それはサラさんの事ですね、ベオテの森でトウヤさんに助けてもらったと言ってましたよ」


「え!?サラのお姉さん!?」


「そう」


喉元まで出かかった似てねぇ!という言葉を寸前で飲み込む


そうしているとフィリアはトウヤの手を取り引っ張ってくる


「ダーカー工房まで案内する。ついて来て」


「え?ちょちょ待って待って転けそうだから!」


転びそうになりながらも引っ張られていくトウヤを他所に、ゼトアと受付の女性はその姿を笑顔で見送る


「いってらっしゃーい」


「フィリアくん、きっと後輩が入るから楽しみだったんだね」


「そう言うものですかねぇ」


うんうんと頷くゼトアの言葉に苦情混じりで受付の女性が返す


復興中のベガドの街は、今日も平和であった


ちょっとストックたんないかもと焦ってる私です

まぁなる様になるかぁ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ