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飛んで西国 9

登場人物

浅間灯夜:本作の主人公


フィリア・リース:トウヤの先輩ヒーロー


クレア:旧大陸で活動する召喚師見習いの冒険者、アークトゥルスを召喚する


アークトゥルス:旧大陸の大帝国の元王にして超越者、円卓議会と呼ばれる旧大陸における民主主義の礎、制限選挙からなる選民制民主主義を作り出した人物

教育格差エグいからね、仕方ないね



登場人物紹介ひっさびさやなぁ・・・

化け物は空間の狭間から召喚の光を感じ現世へと腕先だけを出した時、感じたのはこの程度かという感情であった

あまりにも呆気なく弱々しい生命達の存在に、化け物は酷く落胆したのだ

試しにと現世に飛び出た腕を振るってみれば原生生物達はあまりにも簡単に潰れてしまった


育った強い生物を採取しようにもこの程度では話にならない

そう考えた時だった

あまりにも高過ぎる魔力と自身に向けられる殺気を感じ取る


こいつを今すぐ採取しなければ、そう考えた化け物は感じ取った魔力に向けて腕を伸ばした







「あんた・・・アークトゥルスなのか・・・?」


目の前に立つ人物が本当に先ほど戦った怪物と同じ存在なのかと、確認する様に感情の昂りから声を震わせながらトウヤが問い掛けると、彼は薄く笑みを浮かべ頷く


「あぁそうだよ、君に体当たりされて足止めされていたアンデットだった者だ、先ほどはすまなかったね」


「本当に・・・召喚出来たんだ・・・」


「ラントからの願いと、人類の危機とあれば私はいつでも馳せ参じる・・・失礼」


そこまで言うと彼はふいに光の剣を両手で構えた

何事かと思ったトウヤ達ではあったが、次の瞬間には高速で近付いてきた腕が彼を中心に作り出された防御結界へと叩き付けられる


「どうやら奴は待ってくれない様だ、すまないが一旦失礼させてもらうよ」


拮抗する結界と腕、そんな状況でもアークトゥルスは涼しい顔で微笑みを絶やさなない、そのまま剣の構えを解いたかと思えば彼はいつの間にか光の剣は移動させていた


「えっ・・・」


爆散する様な腹の芯から震える音が後からやってきたかと思えば、結界にへばり付いていた腕が切断され傷口が焼け焦げていた


「いつの間に・・・」


正しく超人と言うべき動きに呆気に取られる


結界を解除した瞬間、彼は腕目掛けて剣の出力を調整して先端に行くにつれて放射状に広がる様にしながら剣を薙いだのだ、この場にいる誰もが気が付かないほどの速度で


その一撃は異形を超えるであろう化け物の腕を見事昇華させた

痛みから化け物は腕を無造作に振り回し城の中を破壊していく

壁をくだき床を叩き割り、一頻り暴れ回ったかと思えば、今度は揺れる腕を絡ませ合いながら束ね始めた


「先程よりも強力な一撃で防御結界を破るつもりか・・・」


化け物の狙いを察しアークトゥルスは不敵に笑う


「面白い」


光の剣の切先を向け突きの姿勢をとると、白い魔力を纏わせる


「ならば、私も受けてたとう」


渦巻く白い魔力は青色へと変わり、やがて色が失われる

万象の全てを超越した魔力の流れは人にとっては不可視の領域へと変わり、世界の理を崩す


「この技は・・・っ!?」


世界の理が変化していくのにトウヤも気が付くと、同時に割れる様な激しい頭痛にまたしても襲われる


頭痛の原因は脳内に溢れんばかりに入り込んでくる音や光

いったいそれが何なのか皆目見当も付かない


ーーフェイル


船に乗り何処か見覚えのある長耳の女性とローブに隠れて見えないがもう1人のメンバーである男と話す光景、軍船に乗り込んでいる多数の金属鎧の兵士達と共に海を渡ろうとしている光景、今よりも古い作りの木造の家屋に薪を割る光景、森の中で軍船に乗っていた長耳の女性と話す光景


見知った街が燃え、黒い指の様な3本の腕と4本の脚を持った異形が街を練り歩き人々を刈り取っていき、人々が焚き木の様に折り重なり、時に立ったまま燃えている光景を眺め慟哭する自分


「はっ・・・はっ・・・あ・・・」


そこで意識が戻る

目の前では透明となった超高濃度の魔力を剣に纏わせたアークトゥルスの姿と、隣を見ればその姿を固唾を呑んで見守るフィリアとクレアの姿が見えた


ーー何だったんだ今の・・・


見たことがない景色の筈が酷く懐かしく思えてしまう


果たして超越者の力により世界の理が崩れた結果見えた幻影なのか、その答えは今はまだわかることはない


唯一わかることと言えばこの戦いの結末だけであろう


魔力を収束しきった剣はさながらブラックホールの様に周囲の空間を捻じ曲げ光り輝く刀身を黒く染め上げている


「行くぞ・・・」


彼の言葉に答える様にして化け物もまた、収束を終えた腕を勢いよく引くとアークトゥルスへと伸ばして行く

その一撃は既に只人の知覚できる範囲を超えており、唯一この場においてアークトゥルスのみが知覚できていた


対して彼も化け物の一撃を迎撃すべく、構えた剣を前方へと突き出す

それにより突き出した勢いのまま前方へと投射された知覚不能な程の高濃度な魔力の奔流は周りの空間を破壊し、まるで掘り進める様にして化け物へと向かっていく


その力の空間を破壊する性質故に防御は不可能

魔力の奔流と相対した化け物は空間ごと収束した腕を魔法陣共々破壊されていく


後に残ったのは空間の破壊と修復に巻き込まれ、まるで初めからそうであったかの様に抉れた城内であった

次回エピローグです


ところで、ハーメルンにある「共和国の旗の元に」ってスターウォーズの二次創作知ってますか?

FGOのキャラとかを使って銀河英雄伝説好きの主人公がスターウォーズのジェダイとして生きて行くって話何ですけど、これめっちゃ面白いんですよね

エピソード1以前から話は始まって、2・3、アニメクローンウォーズとかいろんな設定盛り込んでエピソード3の後の話

オーダー66を生き残った後の話まで来とるんですけど、話の構成が上手い上手い

マジで何なの、ヤバすぎ

その頭脳ちょっと分けてくれって感じですよ


それ言ったら映画「復活のルルーシュ」公開前のTVアニメからの話になるんですけど、コードギアスの二次創作「コードギアス 遠き旅路の物語」とかもうオール・ハイル・ルルーシュ過ぎてもうね・・・死んじゃう・・・

こっちは更新全くされて無いですけどね!ちくせう!

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