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飛んで西国 3

登場人物

浅間灯夜:本作の主人公


フィリア・リース:本作のヒロイン予定の先輩ヒーロー


ラント:元宮廷魔術師の冒険者


クレア:ラントの弟子の召喚術師見習い

ダンジョンから戻ってきた一行は旧大陸の冒険者ギルドに集まっていた


場所が違えば趣きも変わるとは言うが、実際その言葉の通り冒険者ギルドの様子も2人の知るものとは全く異なるものとなっている


辺りからはグラスを叩く甲高い音共に粗暴な笑い声が響き、食事をしながらも伝わってくる喧騒は仕事の斡旋所というよりも居酒屋の様な雰囲気であり、正しく古き良き冒険者ギルドと言った趣きを感じられた


「あとどんだけ潜る予定ですか?」


豆を煮たものを口に入れながらトウヤが問いかけたのはダンジョンで集める予定の素材についてだ


先ほど試しに潜ったダンジョンで、肉肉しい突起を切断した時に嘗ての冒険者達の遺品と共に出てきた素材を思い出し、僅かに苦々しい顔をする


「このペースだと・・・あと2・3個くらい潜ったら集まりますね」


「え、それだけ!?」


「それだけって言いますけど、本来ならひとつのダンジョン潜るだけでも命懸けで2〜3日潜り続けるなんて当たり前なんですよ? なのにたったの数時間で踏破するなんて・・・」


驚くトウヤにこの男は何を言ってるのだと呆れ果てるクレア


全力ダッシュでダンジョン内を駆け抜けながらフィーダスと呼ばれる自然発生したゴーレムやスライムを切り刻み突き進む

その光景を思い出しクレアはため息を吐く


「新大陸ってこんなやばい技術使ってるんですか・・・?」


「うん」


思わず漏れ出た言葉にチラチラと食事をしているトウヤへと目を向けながらフィリアがまるで他人事の様に呟く


ーーいやあなたも他人事みたいにしてますけど十分やばいですからね!!


ダンジョンの狭い通路の中を足裏に展開した結界魔法で高速移動する超人めいた彼女に目を向け無言の抗議を行い頭を抱える


「私も行こうかな・・・新大陸」


「まぁまぁ・・・落ち着きなさいクレア」


荒れる弟子の姿に心の中でほんの僅かに同意しながらも肩を叩く


「とりあえず、次潜るダンジョンどこにします?」


頭を抱えるクレアを他所に腸詰め肉をフォークで刺しながらトウヤが聞けばラントは顎を抑え考える仕草をした


「そうですね・・・とりあえずもう日も沈んでますし、とりあえずダンジョンに行くのは明日にしましょうか」


「あ、あのラントさん!!」


声をかけられたラントが振り返ればそこにはギルドの受付嬢が立っている

額に脂汗を浮かべ焦った様子を浮かべながら、彼女は周囲を気にする様に目配せするとラントへと耳打ちした


どうしたのかとトウヤ達は不思議そうな顔を浮かべるが、ラントの表情が徐々に険しくなっていくのを見て今彼女が聞いている案件の重大さをなんと無く悟る


やがて話が終わり受付嬢が離れた後、深刻な顔をして彼らへと向き直った


「トウヤさん、フィリアさん、申し訳ございません。私達は急用でここを離れざる終えなくなりました」


「どうしたの?」


「もし良かったら俺も手伝いますよ」


「いえ、そんな・・・私たちのミスでここに連れてきてしまった貴方達を一緒には・・・」


申し訳無さそうにそう言うラントだが、フィリアと目を合わせたトウヤは朗らかに笑いながら言う


「乗り掛かった船ですし手伝いますよ、それに俺達はヒーローです。国は違えど何か起きたなら解決するのも俺達の役目ですし!」


もし彼らの手伝いがあれば確かに心強いし、当の本人達が手伝ってくれると言うのであればと考えると、ラントは口を開く


「・・・わかりました。それでは少しお手伝いをお願いしてもよろしいですか?」


そう問いかけると彼らは笑みを浮かべ頷く


例えどれだけ強大な相手だろうとも、彼らと共にならば対処できる筈だ


そう思い顔を彼らに近付けながら、努めて声を潜めながら受付嬢に伝えられた内容を彼らに話す


「では、今回の依頼内容についてお話しします」


これは誰にも知られてはいけない

何故なら


「今回の討伐対象は前王にして超越者、アークトゥルスです」


再転の教会により持ち去られた我らが主の亡骸が敵になるかもしれないのだから








賢王アークトゥルス、旧大陸に存在する大帝国の王にして超越者の1人

卓越した魔法の才で振るわれる魔剣は空を貫いたと言う


だが、それ故にだろう

人智を超えた力は誰しもが欲するもので、死後もその身体を弄ばれる


もう既に主なく朽ち果てた廃城で男は笑う


「これで我が神をお呼びする準備が出来た!」


再転の教会の司祭は振り返ると声高々に後ろに控える同志達に宣言した


「我らが悲願が遂に叶うのだ!」


狂気は常に、世界に溢れている

それが何を端に発したのかはわからない


人生への絶望からか、己への無力感からか、はたまた行き場のない怒りからなのか、悦楽からなのか


ただわかっている事があるとすれば、彼らは皆瞳に狂気を宿している

ただそれだけであった

タツノコの鴉-karas-がアマプラにあったーー!!

デビルメイクライのアニメもそうだけど我が青春!!我が青春を構築した懐かしき作品!!

非常に良きなんじゃぁ〜〜〜!!

染みるんじゃぁ〜〜〜!!

風邪でだっるい身体に染みるんじゃぁ〜〜〜!!


なんかやたらスプラみたいに血がドバドバ流れるけど、とりまカッケェんじゃ

表と交わる事のない街の裏世界の守護者

妖怪達を抑える守護者

陰陽術と刀を使う破裏拳ポリマーみたいなヒーロー!

俺めっちゃ脳焼かれたんすよねぇ!!!

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