表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/204

呼び起こされる太古の獣 6

いやぁ、でも割と良いと思うんですよね

テイオーのトレーナー=バーニィ論


トレーナー志望の大学生、バーニィがひょんな事でトレセンとかに行ってみて、そこでトレーナー達からの勧誘を受けるテイオーを見つけて、君も勧誘?みたいな事を言われてあまりのクソガキ感に、悪戯心からそうだよ()って答えて

そんな帰り道、公園で自主練に励むテイオーを見つけて叱咤して何やかんやでテイオーのトレーナーになり、免許とか無いからこそこそと学園で活動したり、果てはテイオーの家から派遣されたトレーナーですとか嘘言ったりして、お出かけの時は親から買い与えられた車に乗って車内でマック食って駄弁って笑い合ったり、会長のとこ行って年下だけど凛とした彼女に鼻の下伸ばしたり、所々で近所の年上の世話好きのお兄ちゃん感出したらしながら話は進んでいくが、終盤免許ない事がバレて母国に帰ろうかどうか悩んで、サングラスにコート姿で空港でウジウジしていたらテイオーに見つかって


「何やってるんだよバーニィ!」


「テイオー・・・お前は知らないと思うが、俺はただの大学生なんだよ」


みたいな会話して

「じゃあな、達者でなテイオー」


って言ってその場を立ち去ろうとするが、足の故障の件とか色々聞かされて何やかんやでやる気出して、何やかんやで有馬記念、シンボリルドルフとの一騎打ち


お互い一歩も譲らない一着争いの最中、叫ぶバーニィ

「やっちまえテイオー!」


そして、優勝を見届けた彼はスタジアムの外で待つ警官に御用となり、テイオーはウィニングライブでいる筈のないバーニィを必死になって探す


その後彼女の元に届いた一通のCDメールには在りし日のバーニィの姿があり

最後の言葉は

「会長によろしくな、達者でやれよテイオー」



捕まってんじゃんwwww


しょうがないじゃない・・・何となくポケ戦準拠にしようとしたらこうなったの・・・なっちゃったのよ!

異形と大型魔獣の戦いはおよそ人類の入り込める余地はなかった


異形の翼とムーリアの拳がぶつかり合う度に凄まじい衝撃波が吹き荒れ、ムロイの熱線が異形へと照射される度に森に熱が帯び始める


「一体、なんなの・・・」


トウヤに担がれながら戦場から離れようとしているフィリアは目の前の光景を呆然と見つめている


何故別種の大型魔獣同士が協力して異形と戦っているのか、黄金色に変化して普段とは桁違いの威力を誇る一撃を繰り出しているのか


グルグルと思考は巡るが答えの出ない同じ考えの堂々巡り


「わかんないけど、とりあえず離れてから考えましょう!」


そう言うトウヤの背後から衝撃波が走り2人は森の中を転げ回った


「ぐ・・・」


「無事ですか、フィリアさん・・・何が・・・」


何事かと思い振り返ってみれば、異形と戦っていたムーリアが殴り飛ばされたのか自分たちの後ろで転がっていた


おそらく先ほどの衝撃波はその時のものなのだろう


牙を剥き出しにして異形を睨み付けるムーリアへと近付きながらトウヤは見つめる


「お前・・・大丈夫・・・なのか?」


戦いによって付けられた生傷は、黄金色に変わったムーリアの身体の節々を赤く染めていた


そんな中でも立ち上がり、再度異形へと果敢に挑もうとする姿を見て声を荒げる


「何やってんだ、このままじゃ死んじまうぞ!」


彼が感じたものが何か、確かな事はわからないが父性に近い感情を浮かべ立ち上がろうとするムーリアの手をトウヤは必死に抑えた


「トウヤ・・・? 何を」


フィリアが怪訝な表情を浮かべ彼の奇行を見ると同時に、ムーリアもまた彼へと顔を向けた


「あいつはもうボロボロだ、あとは俺たちで行けるからお前は休んでろ、な?」


諌める様に優しく言い放てば、ムーリアの瞳にひとつの感情が浮かぶ

まるで親しき人に向ける様な親愛の情を


そこで手を離すとムーリアは立ち上がる


「お、おい! ま・・・えぇ!?」


「トウヤ!?」


突然の行動にトウヤとフィリアは目を剥く

ムーリアがトウヤを掴み上げると自身の肩に乗せたのだ


「お前何を・・・」


驚きのあまりムーリアの顔に向けてそう言い放つが、返されたのは言葉ではなく何処か決意をした様な眼と温かな表情だけだった


どれだけ思おうとも異種族、わかる訳がない

わかる訳がないのだが、トウヤには彼の行動が何となくだが理解できてしまう


「・・・そっか、なら行こうか」


笑いながらそう言うと、ムーリアは前を見据え駆け出す


共にこの世にいてはならぬ異形を討ち倒すために





高出力の熱線を受けながら異形は次の標的を離れた位置から熱戦を放ってくるムロイへと定め、飛び掛かろうとした時だった

森の中から響く足音に気が付き目を向けると、こちらに向かい走ってくるムーリヤと肩の付近から感じる嫌な気配を感じ取る


すぐさま迎撃の為に翼をしならせムーリヤ目掛けて突きを放とうとしたが、それよりも早く彼は足を止めると肩の何かを掴み全力で投げつけて来た


「うわぁぁぁぁ!?」


まさか投げられるとは思わず何とも情けない声を上げながら飛翔するトウヤは、しかし、目前まで異形が迫ると投げ飛ばされた恐怖心を抑えフィーベルアローを展開すると刃を形成する


すれ違い様に一閃

異形が反応するよりも早く振られた魔結晶の刃は、異形の身体を斬り裂く


痛みから不協和音の様な悲鳴を上げる異形の姿に「よし!」と呟くと共に砂埃をたてながら地面へと激突していく


異形は睨み付ける様に目を細め振り返ると、出来たばかりの砂埃の中にいるトウヤ目掛けて翼を振おうとするが、その一撃はさらに迫って来ていたムーリヤにより掴まれ止められてしまう


ドクドクと白い体液を傷口から垂れ流しながら必死になってムーリヤを引き剥がそうとするが、彼の膂力の前に離れられずもがくしか出来ない


不協和音の様な不快な声で喚き立てながら、如何にしてこいつを引き剥がすかと異形は考えるが暴れれば暴れるほどムーリヤは拘束を強めていく


そんな時だった

目の前で膨れ上がる魔力に気が付く


『パワード、スペシャルムーブ!』


砂埃が晴れていくと共に機械音声が鳴り響かせながら、魔結晶で形造られた巨大な弓を構えたトウヤが姿を露わにすれば、異形は拘束されながらも標的をトウヤへと定め、親指の様な頭を菊の花弁のように開かせると持ちうる全ての魔力を彼目掛けて放射した


膨大な魔力による奔流がトウヤへと迫る

だが、トウヤもまた送るす事はなく雄叫びと共に引き抜いた矢を放つ


「セイハァーーー!!」


『Fiニッ・・・Arロー!!』


ノイズ混じりの機械音声と共に放たれた結晶の矢は、弓から離れると纏われた魔力の流れをその身を削りながらより強くさせていく


ぶつかり合う魔力の奔流と矢

一瞬の拮抗はあれど、より強力になった水色の魔力の流れにより周囲へと魔力をいなし霧散させながら矢が前へ前へと進んでいった


しかして矢は先程トウヤが斬り裂いた異形の傷口から体内へと入り込む


体内に入り込んだ矢は異形の異常なまでに発達した筋肉と魔力の流れにより最も容易く粉砕され、その身に秘めた魔力を暴発させる


直撃しムーリヤが離れた頃だった

異形の身体から外に目掛けて水色の魔力光が迸ると、異形の身体は爆散し中心へと収束していく

あ、別にムーリアとトウヤの間に絆が今芽生えたとか絆されたとかそんなんじゃないので悪しからず


大型魔獣

初めて確認されたのは約1000年前の新大陸にて

原初の魔王との戦争の最中、急に現れて魔王軍と戦闘を行っていたのが初邂逅である

通常の魔獣とは隔絶した能力を持っていたそれは、中央世界(旧大陸)では確認されなかった未知の魔獣であり討伐軍を大いに混乱させたが、何やら勇者パーティーは何処から出現したのか知っている様子ではあった

結局は彼らの口から真相が語られる事はなく、今も尚謎のままであり、生物学者たちの中では長きに渡る謎の一つとして研究され続けている



そいや俺、パワードのオーバーパワー時の色が白、魔力布の色が水色に変わるって描写書いてなかったですね

やっちまったな!

※元々ここはスーツ色が水色、魔力布が青色と書いてましたが完全に設定ミスです

申し訳ないです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ