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止めろ!ベオテ村拠点化計画! 8 終

はい、要塞化計画から拠点化計画に変更しております

いやダサーーイ!!

もっと洒落た名前は無かったんかい!




無いです(無慈悲)

怪人が爆散したのを見届けたトウヤは、フィリア達と合流すべく彼らの走り去った方角へと走っていく


「マインさん!」


村の中にある小さな診療所、そこに彼らはいた


トウヤが走り寄って来るのに気がつくと村人と話していたマインは手を振る


「灯夜さん、どうやらご無事の様で何よりです」


「村の人達は!?」


和かに話すマインではあるが、彼の言葉を遮る様に慌てた様子で問いかけると、思わずマインは笑ってしまう


「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ、皆さん無事です。催眠魔法も解呪済みで、今フィリアさんが怪我人の手当てをしていますよ」


「良かった・・・でも、怪我って・・・」


「どうも催眠時に身体をぶつけたりして怪我をしていた様です。まぁそれ程大きな怪我はしてませんので安心して下さい」


その言葉に安堵する


ーー見ず知らずの人間の事をここまで心配するとはね


目の前にいる浅間灯夜という人間の心中を察し、マインは違和感を抱くと共に何とも不可思議な感情が胸の内から分けでるのを感じた


そんな彼を見て、トウヤはどこか恥ずかしげにする


「何ですか、そんな笑って・・・」


彼自身笑っている自覚は無かったが、トウヤに指摘され手を頬に翳してみれば確かに口角が上がっていた


「・・・あぁすみません、見ず知らずの人の事をそこまで心配するなんてって思うと、ついね」


何故自分は笑っているのか、自覚した時に被せる様に作った笑顔の裏でマインは不思議に思うが、同時に何処か納得している自分がいた


「まぁそんな事よりも、早くフィリアさんに顔を見せてあげて下さい、彼女もあなたの事を心配していたので」


「・・・! わかりました。行ってきます!」


そう言うとトウヤは急ぎ診療所の中へと走り去って行く


彼の背中を見つめながらマインは思った


「やはり、どうしてもチラつきますね、彼の顔が・・・」


嘗て時を共にした者の顔を思い浮かべながら内心抱く情に思い耽るのであった







診療所の中はマインにより催眠状態を解かれた者達でごった返していた


そんな中でトウヤはフィリア達を探し歩き回っていると、通路の端に銀の目立つ髪色をした1人の少女の姿が目に入る


「フィリアさん!」


トウヤが呼び掛ければ、フィリアもまた彼に気が付く


「・・・! トウヤ、無事?」


「はい、倒すことが出来ました」


「そう・・・良かった・・・」


彼の言葉にソッと肩を撫で下ろす、そんなフィリアの元へと近付くと彼女の前で椅子に座る少女の姿に気が付く


「サラ、無事だったんだな!」


「う、うん・・・ところでトウヤ・・・倒したってもしかして・・・」


何処かぎこちない様子を浮かべるサラがトウヤに恐る恐る尋ねると、彼ははっきりと答えた


「おう! この村に来ていた怪人は俺がもう倒したぜ!」


「嘘・・・本当に? 本当にあなたが倒したの?」


「何だよ・・・その言い方、そうだよ、俺が倒した」


怪訝な表情を浮かべ尋ねて来る彼女に、トウヤは思わず不機嫌になりながらも答えるとサラは目を向き驚いた様子で彼の顔をまじまじと見つめて来る


「な、なんだよ・・・」


久しぶりの再会だというのに、不気味な態度を取る彼女を不審に思いながらも尋ねると呆気に取られながら口を開く


「あの・・・トウヤが? 本当に凄い人だったんだね」


「は・・・? それどう言う・・・」


「いやだって・・・出会った時あんな情けなかったのに、三大怪人を2体も倒すなんて・・・」


「情けなくて悪かったな! 今は違うんだよ!」


彼女の口から漏れ出た侮辱に思わず反応すれば、サラは「ごめん、ごめん」と謝ってくる


「でも、本当に強いヒーローになったんだね・・・おめでとう」


そう笑顔を向けて来るサラに気恥ずかしい様なむず痒さを覚えた

思えば、彼女に助けられてから数ヶ月は経つが改めてあの時の礼もヒーローになったという報告もしていなかったなと、トウヤは独りごちる


別に報告する程の仲では無いが、彼女のおかげで自分はヒーローとして今ここに居るのだ


それ故に思うのだ


「こっちこそ、サラが居てくれたおかげで俺は今日までみんなを助ける事ができたんだ、あの時助けてくれて・・・ありがとう」


「どういたしまして、それにお礼を言うのはこっちだよ・・・前の時も今回も、助けてくれてありがとうね」


互いに礼を言い返し笑い合う2人の間には何とも言えない空気が流れた


気まずいでもなく、甘酸っぱいものでもなく

ただ気恥ずかしい気持ちになる。そんな空気


だからこそ、その会話を側で聞いていたフィリは僅かに不機嫌な表情になる


「トウヤ、遺跡のこと、何か聞いた?」


2人の間に割り込む様にフィリアはトウヤへと問い掛けた


「なんか原初の魔王と初代勇者の古戦場でそこに何かあるってのは言ってました」


トウヤの言葉にフィリアは暫し考えると、何か思い当たったのかサラへと声を声を掛ける


「古戦場・・・サラ」


「うん、多分アンキエルブ遺跡の事だね」


アンキエルブ遺跡、そこがイアの言っていた遺跡の様だ


「ならそこに何かが・・・」


「うん・・・よし!」


サラは立ち上がると、フィリアとトウヤの2人を交互に目を向けて言う


「明日、私が案内するよ!」





歴史は続くよ何処までも

歴史は回るよ何処までも


人は同じ事を繰り返し、何処までも進んでいく

その果てに何があるのか

何処に行き着くのか


まだわからない







「故に我らは人を恐れる」


光芒の煌めく宙の中で、男は1人呟く

アンキエルブ遺跡、名前の由来としては古戦場=Ancient battlefield=Anci elb=アンキエルブって感じです

なーんの捻りもない感じです


でも好きなんだぁこう言うの

大体モンハンのせい

魔獣の生態系とか考えてみたいってなったのもモンハンのせい

何なのあの名前の作り方、マジで神がかってるやろ・・・

生態系とかなんなん、なんなん!?

細かすぎやろ!

あんなん惚れるて・・・

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