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捜索!3大怪人! 4終

登場人物

浅間灯夜:本作の主人公


ラス:街の町長、トウヤの事を激励(第4話終盤)したり、何処からか仕入れた情報を提供したり色々助けてくれていた


今までの内容機会があれば大筋含めた書き換えたいとは思いながらも、今の流れ継続でいっかぁと思ってる自分がいる・・・

まぁ書籍化とかしたらめっちゃ書き換えるでしょうけどね! フェルマーの定理を解くぐらい難しいでしょうけど! ガハハ!

入ってきた役人の言葉に、トウヤは思わず言葉を失う


「組織が・・・村を乗っ取った!?」


「はい、ベオテ村という魔の森近郊にある村が乗っ取られている様です」


「ベオテ村・・・それって!?」


トウヤが降り立ったベオテの森の近郊にある村であり、知らぬ村ではなかった事が彼の焦りを増大させ、脳裏に1人の少女の顔が浮かぶ


「サラ・・・!」


フィリアの妹であり、この異世界に降り立った自分を助けてくれた恩人であるサラのいる村の窮地にトウヤは居ても立っても居られなくなる


「それでどうしますか? アサマ殿」


「どうするって、そりゃ助けに行きますよ!」


そうトウヤが捲し立てれば、役員は首を横に振り彼の行く手を遮る


「良いですか? ベオテ村は表面上は平穏を保っています」


「どういう事だよ・・・それ」


役人の言葉にトウヤは困惑を露わにするが、そんな事気にする事もなく言葉を続けた


「村の人々は全員入れ替わっていますが、交流を持つ者たちがそんな事に違和感を持つ事が無いほどの暗示が、村に掛かっているのです。そんな状態であなたは何をするつもりですか?」


「何だよ・・・それ」


村の人々の入れ替わり、暗示、めくるめく伝えられる言葉の羅列にトウヤは困惑を強めた


「何で・・・そんな事知ってるんだよ! 入れ替わりってなんだよ、それじゃ村の人達は!」


「安心して下さい、村の住民はまだ無事です。彼らには今後計画が進めば必要となりますので」


「計画・・・? なんだよそれ・・・」


最悪の想定をして声を荒げるトウヤを落ち着かせるように役員が言うが、そこに出てきた単語、計画という言葉に引っ掛かりを覚え、問い掛けた言葉は意外な所から帰ってくる


「組織の計画だ」


「組織って・・・なんでそんな事知ってるんだよ、情報部って所からの情報かよ」


背後のラスにより述べられた言葉に、何故そんな事を知っているのかと、トウヤは驚きの表情を浮かべると共に、先ほどラスの言葉にあった名前の場所からの情報かと思う


「違う、彼らにそんな事がわかる訳ないだろう? これは私達からの情報だ、アサマトウヤ」


「はぁ? どう言うことだよ・・・それ・・・」


目の前の役人から発された意味深な言葉にふと、とある妄想めいた考えが一瞬過ぎるが、あり得ないと一蹴する


「君も薄々ながら気が付いて来たので無いか?」


「何がだよ・・・そんな訳・・・」


トウヤの表情から思考を呼んだ役人の、まるでそうであると誘導しようとしてくる言葉を必死に否定しようとするが、既に語られた話が、脳裏にぼんやりと浮かんだ妄想を確かな事実へと変えていく


怪人の動きを情報部は掴めていない、それは先程のラスの言葉からも明らかである。交流のある住民すら違和感を感じる事が無いほどの暗示、という言葉からもタレコミがあったとは思えない


あり得ないのだ、帰省した者も居るはずなのに全員入れ替わっていても誰も気が付かない程の暗示を掛けられているのに、遠くな離れた第三者が気が付くなど


役人の報告を聞いても顔色を全く変えないラスへと顔を向ける


「なぁ・・・ラスさん、何か情報が回って来たんだよな? そうだよな?」


役人の意味深な発言から思考の紐は要らぬ情報まで連鎖的に引き出していく

スーラ派閥の怪人が暴れたすぐ後に冒険者ギルドにやって来た事が、ビヨロコとクーラが来た時や遊園地での対応の早さが


羅鬼との戦いでスーラが述べた「我が領地」という言葉が引き出されていく


不安げな表情を浮かべ、まるで縋るように言葉をぶつけていくが現実は非常であった


「頭の回転の早さというのも大切な事だぞ、トウヤ」


否定ではなく、まるで肯定するかの様に述べられた言葉にトウヤはフルフルと首を横に振るい否定する


「嘘だ・・・」


あまりの事態に受け止められず全身の力が抜けてドカリと床に座り込むと、視界に態と入ってくる様に姿を変貌させながら役人が歩いてくる


「ダラ・・・イチ・・・?」


「これが現実だ、アサマトウヤ」


ラスと並び立つダライチの姿にトウヤは呆然としてしまう


そんな彼の姿を暫し見つめると、ラスは部屋からで行こうとしながら声をかける


「私がスーラだという事は誰に言っても構わないが・・・」


人間体へと戻ったダライチと共に部屋を退出しながら、最後にラスはトウヤを一瞥しながら言った


「ベオテ村を・・・頼んだぞ」


そうして閉じられた扉は閉められ、トウヤは1人応接室の床の上で項垂れる






「あれ? おっちゃんもう帰るのかよ、てか何で半裸なの?」


応接室を出たラス達は不意に掛けられた声に顔を向けると、そこにはチリの姿があった


「おお、君は確かチリだったかな? 話が終わったからもう帰ろうと思ってね」


「そうなんだ、もうちょっとゆっくりしていけば良いのに」


「ありがとう、だが私の役目はもう終わったのでね、早々に退場させて貰うとするよ」


そう言うと上半身裸になったダライチと共にラスは足早に施設を後にしていく








「彼は挑んでくると思いますか?」


施設を出て暫くして、足音だけが貧民街に響く中ダライチがラスに問いかけると、彼は静かに答える


「さてな、だがそうなってくれなければ困る」


何処か冷たく言い放つラスにダライチは静かにこのまま退くことを望むが、対してラスはラスは願う


ーー立ち上がってこい、アサマトウヤ


亡き妻との約束を果たす為に、街を守るという願いを叶える為に、男は再び街の闇へと姿を消していく

ちょくちょくこれ出し過ぎかな?と思えるくらい情報小出しにしてたのでわかってる人はわかってると思いますが、ラス=スーラでした

ちなみに名前の由来は激怒=ラージから来てます

ダライチは苛立ちですね

うちの怪人大抵はプルチックの感情の輪から取ってるので

3大怪人は喜怒哀楽から取ってます

クヨキシは旧設定が7大罪だったので、その流れです。つまりはミスってます。あちゃー


てかなんか話の構成駆け足過ぎたかな?

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