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異世界に行ったらヒーローになったSO!  作者: 門鍵モンキー
第一章 異世界に行ったらヒーローになったSO
10/204

やった着いたぜベガドの街! 4 改

嘘、粗末、積み木、積み木といったらくーずーれる

みなさん知ってました?

嘘ってフェイクって言うんですよ


俺てっきり・・・

そんな時だった

部屋の外から何やらドタドタと慌てたような走る音が聞こえ今いる部屋へと近づき、扉が勢いよく開かれた

トウヤを含めた4人が開かれた扉に目を向けると、そこには大きく呼吸を乱しながら立っている1人の女性いた


女性は呼吸を落ち着かせた後、呆気に取られていたゾトアへと顔を向ける


「すまない!!先程の道具の件だが私の勘違いだった!!どうも最近忙しくて忘れてしまっていたが道具の試用試験のために1人雇っていたんだ!!」


「え?そうなんですか?では彼は盗人では無いと?」


「なぁそうなのか?」


「ダーカー博士って結構変わってるから適当言ってるかもだけど合ってるの?」


「すみません、実は俺森にいる時に変なもん食ったみたいで森にいる前の記憶が無いんですよ・・・」


ラーザとシスがトウヤへと耳打ちしてくるが肝心のトウヤはと言うと

助かったけど、なんかまた訳がわからない事になったなぁ

と心の中で苦言を放つ


そこからは早かった

ブレスレットが盗品でないと分かった以上トウヤを留めておく必要は無くなったので、ゾトアを含め4人が退出した後、職員の女性が部屋へと入って来て出来ていなかった残りの手続きを進めていく


そして、最後の手続き

魔力波長の登録へと至った


「それでは此方のスキャナーに指を置き魔力を放出して下さい、量はそんなに多く無くて良いですよ」


先程の受付の職員に差し出された長方形の箱

中心には幾何学模様が彩られた魔法陣の様なものが仄かに青白い光を放っていた

そこに人差し指を置き魔力を放つ、特に光輝くと言った大きな変化はないが、少し立つと箱の上からカードが飛び出してきた

それを取り出した職員はカードを確認するとトウヤへと手渡してくる

貰ったカードへ目を向けると、そこにはトウヤに関する情報が載っていた


「これは冒険者カード、身分証明書の様なものだと思って下さい。もし紛失した場合はお声がけをお願い致します」


「おお・・・こんななのか、なんか光ってるし」


トウヤが手に取った瞬間、幾何学模様の線が光を波打たせ始めたカードに思わず感嘆の声が漏れる

そんなトウヤの様子に職員が少し楽しげしながらも話しかけて来た


「そのカードには魔力認証機能が備わっているんです。本人確認をする時も光っている状態で見せていただければ、それだけで本人だと確認出来ますよ」


「マジかよ、すげぇな・・・」


これが異世界の技術ってやつか、と驚きの声を内心あげている

彼のイメージの中では異世界とは中世並みの文明レベルであるという認識があったのだが、その考え方は改めた方が良いのかも知れないと先ほどのバスや装甲兵を思い起こしながら改めて思った


「それではこれから冒険者の仕事についての説明と研修を受けてもらう予定でしたが、その前にダーカー博士がお話があるとの事でしたので先にお呼びさせていただきますね」


そう言って職員の女性は博士を呼びに部屋から退出していく

ダーカー博士、先ほどトウヤの事を庇って嘘をついてくれた人だ

自分に何のようだろうか、幾つか思い浮かぶ理由を内心思い浮かべ上げる


そうすると呼びに行った職員と入れ替わる様にダーカー博士が入ってくる


それを見たや否やトウヤは立ち上がる


「先ほどはありがとうございました!俺本当に何も覚えてなくて・・・」


「あぁ、良いよ別に、私は自分の研究と開発が出来れば良いからね」


ヨイショと呟き向かいの席へと座る

すると、博士は顔を伏せ何かを考えこむ様な仕草をした後にトウヤへとニヤリと笑いながら向き直りゆっくりと口を開く


「ねぇ、あんた何者だい?」


「・・・それはどういう意味でしょうか?」


まさか自分が異世界人であるとバレたのだろうか?とドキリとするが、よくよく考えてみれば言ってしまっても構わないんじゃ無いだろうか?とも思えてくる

唐突に言い出すなら何言ってんだと思われそうだが、今なら言い易いよなとそう考えながら先ほど誤魔化した言葉を取り消す様に口を開こうとした


「あ、いや!やっぱり良いや、あんたは私の工房に嫌でも所属することになるんだし、ゆっくりとアンタを観察しながら解き明かすことにするよ」


「え・・・?」


それは聞いてない、と思い目を見開き驚き声が出ない言葉の代わりに博士の顔を見てそれは本当かと目で語りかける

その表情が愉快だったのか、笑いながら博士は答えた


「当たり前だろう?私の工房で作った道具を今の私に何の断りもなく使ってたんだし、誤魔化してやったんだよ?ならウチで働くのが筋ってもんだろ?」


「まぁそれはそうですけど・・・」


「んじゃ決まりだ、このブレスレットは一旦私が預かって調整やら何やらさせてもらうよ」


「え、ちょっとまっ・・・!」


トウヤの静止も虚しく博士はブレスレットを手に取ると早々に立ち去っていく


「お?話終わった?なら今後のことについて説明するけど良いか?」


博士が退出するのを見ていたのであろう

ラーザとシスが扉を開けて入ってくる


「なんか博士楽しそうだったけど、何話してたの?」


「いや所属の事については話したけどその他は特には」


「うーん、そっか、まぁこれからの事についてお話しさせてもらうね?」


シスの口から語られたのは、冒険者としての心構えと主な仕事内容についてだった

冒険者とは生命の危機が常に伴う死と隣り合わせの仕事であるその為常に緊張感を持って仕事をする事が大切であるという事

そして、冒険者ギルドとは、新大陸開拓時に設立された民営ギルドであり、主な仕事は開拓地の調査、魔物の討伐、資源の回収、護衛と多岐にわたる

トウヤの志望する特別事案対策冒険者はこの開拓者としての冒険者から派生した対テロ事案を含めた国内における治安維持を行う為の国所属の冒険者であるのだが、その人数は国内ではそう多くなく教育担当となる者は2人いるのだが、現在は他の街へと応援に行っていて今は不在なのでラーザとシスの2人が帰ってくるまでの3日間、教育を担当する事になった


「他何か質問はある?」


「変身用のブレスレットを博士に持って行かれたんですけど、武器ってどこで買えますか?あと値段ってどれくらいなんです?」


「それならギルドの方に申請すれば研修用の棍棒を借りれるから買わなくても良いよ、ヒーローとして活動するなら自前の武器は無くても良いし」


研修用の武器の貸し出し、そんな物もあるのかと驚くが何故棍棒なのかというのが気になった


「なんで棍棒なんですか?」


「そりゃ剣を使えない奴もいるからだよ、棍棒なら殴るだけだけど剣だと魔物を斬るには練習がいるし整備コスパが高いんだよ、その点で言えば剣よりは安いし整備コストは低い、しかも、マーガン工房製の金属棍棒だから魔力さえ込めれば魔物を簡単に倒せるからな」


「マーガン工房?」


「マーガン工房はね、大陸同盟軍や王国軍に武器を卸してる大陸一の武具工房なの」


王国軍は兎も角として、大陸同盟軍が何かはわからないが、読んで字の如く、この大陸における軍隊なのであろうことやそこに武器を卸せる程の武器屋である事が凄いこともなんとなくだがトウヤにも理解が出来た

棍棒である理由についてもそうだ、冒険者とは魔物を狩る仕事を請け負うこともあるし不意の遭遇もあり得ない事ではないだろう

その際に魔物を切れないのであれば意味はない、もし今剣を持ってもベオテの森で遭遇した燃えるクマ、フィーゼルと戦う事になっても銃弾すら弾くあの魔物を自分が狩れるとは思えない

そう考えるとトウヤは自分が変身出来るブレスレットを持っていて本当に良かったと改めて思う

そうトウヤが思案していると、シスが何かを思いついた様にラーザへと笑い掛けた


「ねぇラーザ、折角だからエオーネに紹介しない?なんか面白そうだし」


「お、それ良いな、森で記憶喪失で倒れてたダーカー工房の新入りかぁ、良い話のネタが入ったし今日飲みに行くか、トウヤ!お前もこいよ、紹介するぜ!」


「ん?ちょっと待って、俺ひょっとして酒の肴にされかけてます?」


彼女の提案に面白そうだと笑い乗っかる事にした様だ

ラーザはノリノリでトウヤを何処かへ案内しようとするが、トウヤにとっては見知らぬ誰かの酒の肴になるなどごめんだった


だがラーザの様子やすでに仄かに青白く光る小皿の様な形の何かを耳に当て喋り出していることから、行くのは決定している様子だった


「すみません、O5414のbarエオーネに繋いで下さい、はい、お願いします」


「大丈夫だって、そんな胸糞悪い言い方なんて誰もしないし結構良い店だからお前も気にいると思うぞ、それにお前がどんな風にフィーゼル倒したのかとか色々聞いてみたいことあるしな、逆にこの国や大陸のことなんでも聞いてくれて良いからな!」


笑い掛けながらそういうラーザに、そういうことならと、内心不安を抱きながらもトウヤは彼の誘いに乗る事にした


「ラーザ、エオーネのお店空いてるって、丁度茜達も来てるんだって」


「お、そりゃ良いな、なら行くか!」


「おー!」


そうして一同は店へと歩き出した


バーでパーッと飲んだ次の日は見知らぬ人の家で目が覚めるってのはドラマとかじゃある意味あるあるですよねぇー


私の見てたドラマでは、飲んでたら次の日裸の女性と一緒に寝ててびっくらポン!

その後、坊主が好きな女性に言い寄ったり、女性の憧れの人がNew Yorkに行こうぜ・・・ぜ・・・Z!!

って言ったりしていてあー大変

って感じでしたマル

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