第三話 復活!!!
めちゃくちゃ短いのとめちゃくちゃ長いのと
どっちがいいんでしょうか…
第4艦隊旗艦に戻り、どたばたと離陸準備をする
チーフオペレーター「亜異次元エンジン始動開始」
野魔徹「ステルスフィールド解除開始、第4補助旗艦陣展開」
消滅惑星の大気圏外では、約500隻がワープアウトを開始し
補給・修理の体制を敷き始めた
チーフオペレーター「エンジン通常形態」
野魔徹「鬼塚艦長、惑星のそ…と…に…って、あれいない」
艦長・副館長席は、その部屋にいれば見つかるほど
景色がよく作られているが、2・3回見まわしてみるが、いない…。
文字通り席を外してる状態である
野魔徹「うっそっでっしょ、いやいや、俺何も情報ないよ」
「ポットが見つかった」、「人が見つかった」しか情報ないので
若干どーしたらいいのかという思いはある。
しかし、鬼塚隆三は全幅の信頼を寄せており、艦長・副艦長の資格もってる事を
いい事に、ときどき、丸投げをする事がある
チーフオペレーター「ステルスフィールド解除完了」
しかし、無情…離陸準備ができてしまった
野魔徹「あ゛ーーー、第4艦隊旗艦発進。第4補助旗艦に合流」
宇宙に出て、使ってない倉庫に
一時的に持ってきたはいいが
ここからが大変である
このコールドスリープポットは、ロストテクノロジー
ではないが、あまりにも古いもので
持ち合わせの技術では合うものや応用できるものがない。
現代で例えるなら、令和にENIACを完全復刻(部品もパーツもみんな
1946年代の同性能を使うようなイメージ)
するようなものである。
板垣風水「これは想定外ですね。まったく見当がつかない」
コールドスリープのパーツを見ながら、古すぎると思われる部品に
苦戦する研究者
皇龍人「開けられたとしても、戻せない…か…」
皇拓人「無理にあけちゃうのも…」
鬼塚隆三「開ける前にスキャンするわけにもいかないか…」
その時、倉庫のドアが壮大に開く
板垣夏弥「失礼しまーーーす。よいしょっと」とキャスターがついた装置を引っ張ってくる。
装置を載せてる台は、重力制御装置がついており
巨大な装置にも関わらず、オフィスチェアと変わらない重さを実現してる。
ところで、これは惑星高次元スキャン装置と同様の能力を持つ、小型化した装置である
また、風水と同じ姓名だが血縁関係はない。
板垣風水「これをスキャンしてください」
と、コールドスリープポットを指さす
板垣夏弥「久しぶりの装置活躍と思ったら、これかー」
一瞬時間が止まるのも無理はない
そもそも、人がでてくるのが前代未聞であり
コールドスリープポットがでてくるのも前代未聞である
板垣風水「開ける事ができたとしても、再保存する手が…」
板垣夏弥「でしょうね、私もこんな古いの見たことないですよ」
板垣風水の方が上官であるが、全幅の信頼といった所か
ちゃちゃっと設定済ませて、ビーーーとスキャンする
板垣風水「………」
皇龍人「………」
皇拓人「………」
鬼塚隆三「………」
板垣夏弥が失敗したわけではない、出てきた結果に言葉がでない
どのタイミングで電源消失、もしくは電源消失・復帰の繰り返しがあったのか
それらの情報はまったくなかった。
そもそも、あの施設には電源がなくなっていたので起動して調べられない
仮に外部電源を持ってきたとしても、技術が古すぎて応用が利かないのである
板垣夏弥「脳だけ…かろうじて…」
皇龍人「とんでもない所に穴あけたな 俺も…」
*第二話 八つ当たりでぶん殴って見つけた保管庫らしき部屋
板垣夏弥「一体、何したんですか…」
ポットに攻撃したとかの方向で勘違いしかけてる彼女
板垣風水「いえ… 惑星高次元スキャンの実物を見つけてくれたので
感謝してますよ…」
板垣夏弥「本当、何があったんですか…」
現場にいなかったので混乱気味の彼女
鬼塚隆三「脳だけとなると、前代未聞の体交換」
板垣風水「しかも、血液のサンプルもないまま…」
鬼塚隆三「そうとう難しいですよ」
板垣風水「どうしますか? やってみますか?」
本来、輸血もそうだが同じ型じゃないとダメなんですねぇ
同じ形で、新しい体に移すとしても前と同じ血液じゃないと
成功しないんです。
しかし、脳以外使えないので元サンプルがない事になります。
鬼塚隆三「このままでももたないかもと考えると、イチかバチかですね」
板垣風水「わかりました。やってみます。」
鬼塚隆三「一応ですが、最良惑星の一角にお墓準備します」
板垣風水「その準備が無駄になるといいのですが…」
と深いため息をつく、前代未聞すぎて策が何もでなくても仕方ない
状況である。
ーーーーーーーそして、半年後ーーーーーーーーーーー
最良惑星の一角にお墓 無駄になりました。
技術者「はい、それでは冷凍を開始します」
機械「バイタル正常、冷凍シーケンス開始」
大河原順平はがたがたと震える。そう全身が凍り始めているのだ
機械「冷凍中継システム正常」
ゆっくり凍っていく体… そしていつまで寝ていればいいのだろうか
大河原順平「!!???!!!???!!!???!!!」
そして、はっと目が覚める
5か月前に体交換術が成功し、無事に解凍されたものの
今だに夢を見る…あの時の夢…
皇龍人「おい、大丈夫か」
と近寄る
成功してから、部屋をもらいそこで休養している。
先ほど、体交換と書いたが本人はまだ知らない。時代も知らない。
どれくらい寝てたのかもわからない。
そう、悪夢として夢を見るから、話せる段階ではないという判断だ
大河原順平「龍人さん…」
目が覚めた時から定期的に来てくれる人だ
疑問に思った事を聞いてみる。
大河原順平「ところで… 今何年なんですか?」
と
皇龍人にとっては究極の質問だ…まだ話してはいけない段階で
話していいものか…
大河原順平「教えてくれませんよね」と悲しい顔をする
皇龍人「話すと長いんだが…、仕方ねぇ… 君のいた世界に準じて回答をすると
西暦10兆4359億3200万2300年だ…」
大河原順平「僕の世界に準じて宇 兆???」
多分、西暦に関すると兆という単位で眠ってた?
皇龍人は仕方ないという顔で
すでに地球はないという事、皇龍人が穴あけて僕を発見した事
そして、全身だめだったので別の体になってる事を教えてくれた
大河原順平「でも、僕ガンなので寿命もすく」と話し始めると割り込むように
皇龍人「それなら大丈夫だ、さっき言ったろ、体交換したって全とっかえだ
もうガンの体じゃないよ。」と鏡を押し付けてきた
大河原順平「…… これ誰?」脳以外全部違うので顔も違う
皇龍人「だーかーらー、新しいお前だ。」
そこに扉の開く音がする
皇拓人「おー、さっそくやってるやってる」
このコントもどきに交じりたそうに近づく
大河原順平「拓人さん楽しそうですねー…」
皇拓人「冷凍前より、いい顔になってんじゃん」
と顔をぺたぺた触る
皇龍人「そりゃそうだろ、ほぼ生まれ変わったんだから」
皇拓人「適合率100%だってね。最高じゃん」
最高かどうかは別である。顔も変わってるので慣れるのが先
慣れる??? なにこのデジャブ