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夕焼二篇

一、秋分


秋分の日、鰯雲を眺めていた

蜻蛉が電線に降り立ち、羽を休めている


蝉時雨は遠くを駆ける列車の音に変わり

乾いた落葉がアスファルトを滑っていく


『夕焼け小焼け』のメロディが流れ出す

時計の針はまだ五時を指している



二、秋夕焼


燃えるような夕焼け

もっと近くで見たい


団地の公園を抜けて

川沿いの道に着いた


ふと空を見上げると

もう陽は沈んでいた


ほんの数分の出来事


こんな事ならいっそ

あの場所にとどまり


赤と青に割れたそら

この目に焼き付けて

胸の中にしまっておけばよかった

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高石すず音さま 枕草子と、自分が見た一番綺麗な夕焼けを思い出しました。 美しい文章を読ませて頂いてありがとうございます。       那由多
[良い点] 『夕焼け小焼け』のメロディが流れ出す この一文で、家に帰りたくなってしまいました! 生まれ育った田舎へ…… うちの方はサイレンだったのに…… いい詩です!
[良い点] 拝読しました。 夕焼けと青空を二分に分かつ時間は、あっという間のその様子を崩していきますね。私も、スマホのカメラを探したり、車を横につけたりしているうちに、あっという間に陽が沈んでしまっ…
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