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出会い

俺が一人で教えて貰った青空亭に行くと二人は宿の前で待っててくれた。


「遅いわよ、ジルなにしてんの!」「ん、早く」

「いや、エルメが……」


言いかけるとエルメが拳を握り締め笑顔で。


「私が何?」

「何でもありません」


ヤバイ。これ以上は言わない方がいい、命の危機を感じる。口は災いの元と言うからな、ここは話を変えよう。


「え~と、中に入って受付しようか?」


三人で宿の中に入る。


「いらっしゃいませ。お食事ですか?泊まりですか?」


元気な声で出迎えてくれたのはサーシャと同じ位の女の子だった。


「泊まりで二人部屋と一人部屋をお願いできるかな?」

「すみません、今空いてるのは三人部屋と二人部屋しか空いてないんです」


女の子は困り顔で教えてくれる。


参ったな、いくら幼馴染みでも同室はまずいと考えているとエルメが。


「じゃあ、三人部屋をお願い。」

「いやいや、同じ部屋なのはまずいって俺がおじさんに殺される。」

「空いてないんだし、二人部屋を二つ借りる余裕ないじゃない。」

「そうだけど、二人が着替えとかあるだろ?」

「その時だけジルが外に出れば問題ないわ。」

「リンは嫌だろ?」

「ん、ジルなら平気」


俺なら平気って俺も男なんだけど。信用してくれてるんだろうな。

こうして多少は揉めながら、三人部屋で決まった。


「三人部屋ですね。料金は1日銀貨一枚と大銅貨五枚です。食事は朝と夜になります。お湯が欲しければ言ってくれれば大銅貨一枚で、お昼は食堂で銅貨七枚で食べれますよ。」

「じゃあ、4日でお願いするよ。後で引き続き借りることも出来るかい?」

「大丈夫です。では、銀貨六枚になりますね。」

「はい、銀貨六枚。後お昼もお願い。大銅貨二枚と銅貨一枚ね」


食堂に移動してこれからどうするか三人で話をするが…

リンは話をするよりも食事に夢中で話にならない。


「リンは聞いてないからエルメはどうしたい?」

「そうね。今日は街で装備を整えましょ。」

「あまりお金に余裕は無いけどしょうがないか、装備を整えたら明日にでもギルドに行って依頼を受けようか?」

「それでいいと思うわ。リンもそれでいいわね。」 「ん」


絶対に聞いてないな、視線がエルメの皿を見てる狙ってるな。

エルメもその視線には気が付いていて盗られないようにしてる。

早く食べて武器でも見に行きますか。



宿を出て武器屋を探しながら歩いてく、街の中では屋台があり色々な物を売っている。リンなんかは先程まで食べていたのに視線は屋台に釘付けだ。


「リン、屋台はまた今度な」と言うと肩を落とす。

エルメも呆れているようだ。三人で街を歩いて目的の武器屋に到着する。


「いらっしゃい、ようこそレビン武具店へ」


俺より背が頭1つ分高く、頭はスキンヘッド顎髭を生やして、ニコニコとこちらを見ながら、いい笑顔で接客してくれる。


「武器見させてもいますね。」

「おう、ゆっくり見ていってくれよな。」


三人で自分に合う武器を見ながらどれを買うか相談しながら、決めていく。

俺はブロンズソードに革鎧、リンは木の弓に革鎧エルメは短槍とこちらも革鎧に決めた。


「これでいくら位ですか?」

「兄ちゃん達は成り立ての冒険者かい?」

「はい、今日着いて登録をしたところですね。」

「初心者ならしょうがねぇ。全部で銀貨五枚でいいぜ。」

「えっ、そんな値段でいいんですか?」

「あぁ、いいぜ。その代わりこれからもうちの武具店を贔屓にしてくれよ。」


お礼を述べて店を出て宿に戻りながらさっき武器を買った店やレビンさんの話をしながら歩いてると直ぐに宿に到着する。





「いや~良かったな。俺達が冒険者に成り立てだから安くしてくれたんだな。」

「いい人で良かったわね。」「ん、レビンいい人」

「これから頑張ってレビンさんの店に貢献しよう❗」











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