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遭遇

 三人で森の中を10分位歩いて行くとそこに野イチゴがあった。


「あったよ。ここで採っていこうか?」

「そうね。ここで採って食べましょ」「ん、賛成。」


三人で夢中で野イチゴを採っては食べていくと直ぐになくなってしまった。


「あれ、もうないね。家に持って帰る分がないね。」

「ならもう少し奥の方で探しましょ」「ん、食べたりない。」

「そうだね。もう少し食べて残りはお土産にしよう」


三人で話し合って森の奥に入っていくと、ガサっと音がしたので、後ろを三人で振り向くとそこに狼がいた。


「ヤバい狼だ!逃げよう!」

「なんで逃げるの?狼位倒せるでしょ」「ん、いける」

「いやいや、倒せないよ。狼だよ?俺たちより速いし、あの牙を見てよ。噛まれたら大怪我じゃすまないよ。」

「あんたなに怯えてんのよ。スキル貰って色々と作って、魔法も使えるでしょうが。狼一匹位倒せないと世直しなんかできるわけないでしょ。」


言われてみれば、スキルを色々と作っていたのを思い出した。そうだよ。魔法も全属性使えるようにスキルを作ったし、無詠唱も出来るようなったじゃないか、

よし、ここは魔法を使ってみよう!頭の中で火の矢を思い浮かべる。

目の前に火の矢が出た、いざ手をかざして、狼に向ける。


スパーンっと頭を叩かれる。涙目で後ろを振り向くと、エルメに睨んでいた。

「あんた、ばっかじゃないの?森の中で火魔法を使ったらどうなるかわからないの?」

そうだ。避けられたりしたら、森に火がついてしまう。慌てて火の矢をキャンセルし狼の方を見たらこちらに接近して噛みつこうとしていた。駄目だと思い目を瞑ると、キャンっと声が聞こえてそちらを見ると、リンが狼の相手をしていた。


「ん、恐くても目を瞑っては駄目。」

「そうよ。目を瞑るとそれだけで、動けなくなるでしょ、怖いことは悪いことじゃない、そこで諦めてもしジルが死んだら、おばさんが悲しむよ。弟か妹が出来たら、守ってあげるんでしょ。」


そうだ。たかが狼じゃないか‼️魔物とかじゃなく只の獣だ。心を落ち着かせて、頭の中で今度は風の刃を思い浮かべる。狼が速くても風の刃なら連発出来るし、森も燃えない。


リンに蹴られて警戒してる狼にむけて風の刃を出す。

一発目は狼の脚を掠め二発目で胴体を掠めた。三発を放つが狼にかわされてしまう。狼はこのままでは、無理だと判断したのか、踵を返して森の奥に逃げていった。


「はぁー、良かった。」

「やれば出来るじゃない。」「ん、やれば出来る子」


と二人に言われ背中パチーンと叩かれる。

イッテェ、二人で叩くなよ。絶対背中に跡が残ったよ。ヒリヒリする背中をさすってふたりを睨む。


「なに、睨んでるのよ。誉めてあげたんでしょうが。全く次からは考えて魔法使いなさいよ。ほら、今日のとこはこれで帰るわよ。」

「ん、食べたりない」

「リン今日は我慢しなさい。また今度行きましょ。」

「ん、わかった。また今度」






今日は疲れた、家に帰ってゆっくり休もう。

帰って闘い方も考えなきゃな。二人に迷惑をかけたしな。








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