プロローグ
ウ~ン目が覚めてきたけど、まだ携帯のアラーム鳴らないしまだ寝てられるな。
ふと今何時か携帯で時間を確かめようとすると携帯がない。「あれ?携帯どこだ?」
うつ伏せで枕元を右手の感覚のみで探すがない。目を開けて回りを見て唖然とする。「はぁ?どこだここは?家で寝てたはずなのに」回りを見渡すと何故か白い空間にいた。
頭の中は???
落ち着け、落ち着くんだ俺。取り敢えず考えるんだ。
確か仕事から帰って来て家で寛ぎながらビールを呑んで気が付いたら日付が変わっていたから、明日の仕事に差し支えるからそのまま布団に行って寝たはず。
「意味がわからん」すると考えてる俺の後ろから名前を呼ばれた。
「酒井彰太さん」後ろを振り向くとそこには綺麗な女の人がいた。
髪の色は金髪で髪型はロングでゆるふわ、瞳は碧眼スタイルはかなりのナイスバディ❗
見とれていると、また声がかかる。
「酒井彰太さん、残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
「えっ?なんで?」我ながらアホな声が出た。
「説明しますと、あ~酒井彰太さんって毎回呼ぶのめんどくさいので、彰太さんて呼びますね」
嫌、めんどくさいって何?まあフルネームで呼ばれることってないけど
兎に角、話を聞こう。
「彰太さんが寝てたときに、地震が起こりまして
その~本棚が倒れてそのままプチっと逝っちゃいました(笑)」 いや(笑)ってなんだよ。確かに布団が敷いてた横に本棚は在ったけど。
「あっ、名乗るのを忘れていましたね。リューノと申します。
これでも女神をやっています」
自称か?でも白い空間、美人で女神。これは今流行りの転生ものか?
聞いてみるか?
「これは亡くなったので、異世界に転生の流れですか?」
「そうですね。一応選択肢をがあるのでそのどちらかになりますね」
「選択肢が在るんですか?」
「ええ。まずは彰太さんがおっしゃる通り異世界の転生になりますね。
もうひとつは………地獄行きですね」
ちょっと待て異世界転生はいいとしよう。たが後ひとつの選択肢が地獄ってなんだよ?地獄があるなら、天国もあるだろ。っていうか俺地獄に落ちることなんてしてないぞ。
「異世界に転生はいいとして、もうひとつの選択肢が地獄って何ですか?
天国は無いんですか?」
「今天国一杯なんですよね。それに地獄って言えば大抵の人は転生選ぶんですよ」
何この人、天国一杯ってなんだよ。その二択なら誰だって転生選ぶだろ。
あれ?大抵の人が転生選ぶって言ったよな?俺選ばれたわけではない⁉️
「彰太さんはどうしますか?転生でいいですよね」
「あの~転生でいいんですけど、大抵の人が転生選ぶって言いましたよね。
転生する場所はそんなに転生者が多いんですか?あと剣とか魔法は?」
これは聞いておかなければ、俺が選ばれたわけじゃないなら転生して回り転生者だらけでは、異世界で活躍できないではないか❗っていうかあるよな魔法。
「はい、剣と魔法のファンタジーですよ❗他の皆さんバラバラの違う異世界ですね」
他の人は居ないってことか。剣と魔法って聞くとワクワクするな
「彰太さんにはただの転生じゃなくて世直しをお願いしたいんですよ」
「ただの転生じゃないって何ですか?」
「それはですね、他の皆さんは転生したら前の記憶つまり前世ですね。
その記憶は消さしてもらってるんですよ」
何?他の人は前世を消して俺だけ記憶が有るってことか。つまり俺選ばれてるじゃん
「彰太さんには異世界で世直しをしてもらいたんですよ。」
「世直し?あぁ、魔王とかですね。なら俺は勇者として転生ですか❗」
勇者か、参ったな~俺活躍しまくりじゃん
「違いますよ。勇者じゃなくて世直しですよ❗」
「違う?勇者じゃなくて世直しって?」
「異世界ガルノって言うんですが、色々とその世界の人が
大変なんですよ。」
「ガルノですか?色々と大変って何ですか?」
「色々は色々なんです」
「その色々を教えてもらわないと世直しですか?出来ないですよね?」
「う~ん実はガルノって人族、エルフ、ドワーフ、獣人と様々な種族のなかで
私腹を肥やす?みたいなことで、困ってる人達が多いのですよ❗」
右手で頬を押さえながら、女神が困りながら言う。
私腹肥やす?って何で疑問系なんだよ、よくわからんが。
「あの~困ってる人が多いのはわかったのですが、それって俺いります?なんで女神様がそこまで気にするんですか?」
「まぁ、彰太さんは困ってる人がいても見て見ぬふりしと?」
口に手を当てて、驚いた顔で見られた。なんか芝居臭い感じがするんだよな。
「女神様なんかわざとらしいんですが?」
ビクッと肩が動いた、おい動揺してるよ❗
「分かりました、彰太さんは地獄行きでいいってことですね」
ニッコリといい笑顔でいい放つ。女神が脅し掛てきやがった。
イカン、このままでは地獄行きにされる。
「いえ、喜んで世直しさせてもらいます❗」
「そうですか、わかってもらえて嬉しいです。」
「あっ、そうそう一人で世直しは大変なので私の部下にも手伝わせるので安心してくださいね。」
「部下ですか?どんな方ですか?」
「彰太さんに分かりやすく言うと天使ですね。二人つけますので」
天使とな、天使なら可愛い子なんだろうな。
「今呼びますので、エルメ、リン此方に。」
「は~い、リューノ様お呼びですか~?」
「ん、来た」
おぉ、かなり可愛い‼️語尾を伸ばしたこは金髪でツインテール瞳の色は女神と一緒で返事が短い子は黒髪でポニーテール瞳の色は黒に近いブラウンだ。
「エルメ、リン貴女達とここにいる彰太さんでガルノに行き世直しをしてきてもらいます」
「え~めんどくさいです~」
「ん、ここが一番」
部下に断られてる、大丈夫なのか?女神の顔に青筋が浮かんでる。
この子達と行っても俺が苦労するじゃないだろうか。
「分かりました、エルメとリンは地獄の方の仕事についてもらいますね。」
「じょ、冗談ですよ、いくに決まってるじゃないですか~」
「ん、エンジェルジョーク」
うわ~部下も脅すってこれはパワハラじゃないか?二人とも笑顔で言ってるけど、顔が青ざめてる。
「はい、頼みましたよ」
そうだ、世直しって言ってたけど、転生だと赤ちゃんからじゃないのか?
赤ちゃんで世直しって無理だろ?悪党をやっつける赤ちゃんシュールすぎだろ?
「あの~女神様転生だと赤ちゃんからですよね?世直しってどうしたら?」
「説明不足でしたね。今すぐって訳じゃないんですよ、問題が起きるのが大体20年後ぐらいに起きるのでそこから世直し開始ですね。」
あれ?おかしいな、私腹を肥やすとか困った人がいるとか、今も困ってる人がいるんじゃないのか?なんか隠してるな。でもなぁ、これ聞くと次は容赦なく地獄にいかされそうだし、やるしかないか。
と難しい顔で考えていたら。
「そうそう、彰太さんには世直しをしてもらうので、特別にチートな能力を授けましょう。」
ほぅ、チートな力とな。どんな能力なのかな?
「それは……スキル創造です。これは自分で考えたスキルを作ることができますよ。」
「ありがとうございます。誠心誠意頑張らせてもらいます❗」
「一応、スキルを作るときに此方でこのスキルならいいと思ったやつだけですがね。変に魅了とかのスキルとか作って悪用されても困るので。」
ですよね~。まぁ、いっか。部下の人は転生したらどこで会うんだろうか?また疑問が出てきたな。聞くだけ聞いてみよう。
「部下の人とはどこで会うことになるんですかね?大きくなってからどこかの都市で合流ですか?」
「いいえ、部下も転生して赤ちゃんからですね、転生しても天使としての力は残るので役に立つと思いますよ。」
「リューノ様~赤ちゃんからって冗談ですよね~?」
「ん、女神ジョーク」
「えっ、マジですよ。同じ日に生まれる幼なじみとして、近くで彰太さんのサポートをお願いしますね。」
あっ、ショックで二人が固まった。そこで女神が耳打ちしてきた。
「彰太さん、部下の二人の気持ち次第ですけど、付き合っても構いませんよ。
だから世直しお願いしますね。」
驚いて女神の顔を見るとウィンクして微笑んでいる。二人の気持ち次第だけど、こんな可愛い子と付き合えるなら、頑張るしかないな。それに世直しするならある程度地位が高くないと出来ないだろうし、どこかの国の王子様かな?
「では、彰太さんお願いしますね。」
その言葉を聞いて俺の意識が途切れていった。
拙い初心者ですが面白いと思ってもらえるように頑張りますので、誤字、脱字があれば指摘お願いします。