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しかしその後、俺に新しい女が出来て、俺は真知子を手酷くふった。


それから真知子はおかしくなり、ついには自殺してしまったのだ。


真知子が死んだ翌日に、俺は人形をばらばらにして捨てた。


その人形の右腕と左足なのだ。


なぜいままで忘れていたのか。


それに今日、六月四日は三年前に真知子が自殺した日だ。


そんな日に、なんでこの人形の腕と足が今になって俺の目の前に現れたのか。


間違いなく捨てたはずなのに。


考えられないほどの不可解さに呆然としていると、突然右腕の付け根に激痛が走った。


見れば俺の右腕がなくなり、血が噴出しているではないか。


――! !


あまりのことに声も出なかった。


すると今度は左足の付け根に激痛が走った。


おれはその場にどたりと倒れこんだ。


激しい痛みの中見てみると、俺の左足がなくなり血が大量に流れている。


俺はパニックにおちいり、わけもなく暴れた。


その時、目の隅になにかが映った。


それは床に落ちている人形の首だった。


腕や足と同様に、首が転がっていたのだ。


そしてその首は、俺を見て笑っていた。



       終

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