最後の戦いの後、司祭(♀)とシスター(♀)は徒然なるままに
前作『最後の戦いの後、勇者(♂)と魔王(♀)が暇すぎてなんかしゃべってます』(http://ncode.syosetu.com/n6447dw/ )の続編にして連載版(制作中)の予告編です。
というのは置いといて、肩の力を抜いてお楽しみください。
とある教会の中、ステンドグラスから射す光が祭壇を照らしている。
王国歴3018年、かの大戦によって多くの死者が埋葬された王国の聖地――――今日も十字架に儚い祈りが捧げられる。
司祭「――――されど、かの神は約束す。我らが贖罪と、永遠の祈りを以てして―――」
シスター「―――無垢なる魂に安らぎあれ・・・・・・」
司祭「・・・・・・」
シスター「・・・・・・」
司祭「さて、午前のお祈りはこれで済みましたね」
シスター「お疲れ様です大司祭様」
司祭「午後の予定はありますか?」
シスター「いえ、特に御座いません」
司祭「そうですか。では久々にアレをやりましょう」
シスター「アレ、ですか?アレとはいったい・・・・・・?」
司祭「『第8回 司祭姉のお悩み懺悔室 ~真実は神のみぞ知る~』」
シスター「何ですかソレ!?」
司祭「十代の迷える無職共の悩みを適当に聴く、そんな企画です」
シスター「もう結構な回数やっちゃってるじゃないですか!!」
司祭「まぁ基本的には『神のみぞ知る』で解決させてるんですけどね」
シスター「サブタイの時点で答えですか!!?」
司祭「人間の惨めさを目の当たりにするのも我々の務めなのです」
シスター「司祭様!!?」
◇
―――ええ、そうです。司祭様はきっと度重なる激務が故、お疲れだったのです。(シスターの後日談)
◇
教会に置かれた、小さな木製の懺悔室。ベージュの箱の中は薄い板一枚で分断され、相談者も聴き手も互いの顔が分からない。
シスター「ご一緒させていただいても宜しいのですか?」
司祭「ええ、予めパンフには『本日ダブルスタンド』と書いていましたから」
シスター「謎の商魂を感じます」
◇
―――あの御方となら、どんな辺境であっても幸福が訪れる。そう信じていました・・・・・・(シスターの理想)
◇
司祭「最初の方、お入りなさい」
子供A「はーい!」
司祭「その悩み、お聴きしましょう」
子供A「えっと、どうしたらもっと大きくなれますか?」
シスター(司祭様、懺悔未満のピュアなお悩みです)
司祭(そうですね。ここはストレートにいきましょう)
司祭「神のみぞ知るッッ!!」
シスター「早速!!?」
司祭「―――というのは冗談でして」
シスター「そうですよね、もっと解決策が」
司祭「この司祭印のポーション【教会汁】を飲むのです!」
シスター「何ですかその紫色の汁は!!?」
司祭「ほら、敷居ごしから渡してあげますから」
子供A「わーい!ありがとオボエェエエェェ!!!」
シスター「うわあああ!!めちゃくちゃ有害じゃないですかぁ!!」
司祭「そんなことありませんよ。そうですよね僕?」
子供A(だった者)「ヒャッハぁあああ―――!!!最ッ―――高ぬぅい!ハイだぜええぇええええぇぇええぇ!!!」
シスター「とんでもないバーサーカーじゃないですかー!!だった者、じゃないですかー!!」
子供A(全裸)「イエェ―――――――――――――!!!」
◇
―――現実って・・・・・・ほろ苦いですよね(影を帯びたシスター)
◇
10分後。
司祭「次の方、お入りなさい」
子供B?「うわっ、ホコリ臭っ」
司祭「天に召されてくださいね?」
シスター「司祭様落ち着いて!残念ながら事実です!」
司祭「コホン。えーその悩み、お聴きしましょう」
子供B?「冒険が終わってすごい暇です」
司祭「勇者さんですね?」
勇者(♂)「正解!お久しぶりです。よく分かりましたねー?」
司祭「あなたほど暇な王国民はいないかと」
シスター「司祭様、現在の私達かと」
勇者「すっごい暇なんですよー」
司祭「働いたらいかがです?デストロイ・オブ・インセクツとかお勧めですよ」
シスター「害虫駆除ですよねソレ」
勇者「この前全身のホクロの数を数え終わりました!」
司祭「末期症状ですね」
勇者「な、なんと7つ!」
シスター「少なっ!!いやどうでもいい!!」
勇者「魔王が『暇じゃー暇じゃー』言ってしょうがなかったんで数えっこしてました」
司祭「もう帰ってくださいません?」
子供C?「のう勇者ー?先ほど全裸の童子が走ってきたのじゃがー?」
勇者「よぉ、来たのか?」
シスター「この声は・・・・・・」
子供C?「む?この声はいつぞやの若作りBBAか」
司祭「おや、やはり元魔王でしたか」
魔王(♀)「うわっ、ホコリ臭っ!!」
司祭「2人まとめて殺しますね?」
シスター「司祭様、キャラ崩壊がマッハです!」
司祭「さぁ数えなさい!!あなたの罪とホクロの数を―――!!!」
魔王「教えたな?殺しますね、この勇者」
勇者「ちょ待ッ!みんなの殺意が今1つにグあああああああ!!!」
最後の戦いから一年、世界は平和だったという――――




