颯爽と
泣きたくなるほど
寒い日でした
青々と笑う空から
いくら日がさしても
凍てついた風が
ぬくもりをさらって
しまいます
コートのポケットの中に
両手を突っ込んで
肩をすぼめてトボトボ
歩いていました
半袖に短パン姿の
女の子が自転車に乗って
颯爽と通り過ぎてゆきました
小麦色の肌に
長い髪をなびかせて
心地良さそうに
甘酸っぱい果実やら
ハイビスカス
眩しくて元気いっぱいの
太陽が
一瞬、現れて
きらきらと消えてゆきました
寒さがキョトンとして
振り返っていました