表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

ログインその後

「「「・・・・・・・・・・。」」」


ログアウト?

不可?

もう出れないってこと?

GM?

頭の中がこんがらがって何も考えられない・・・・。

あれ?考えるって?

何の話だ?



周りから雑音が消えた。



この後授業があるのに。

あぁ、今保健室にいるんだっけ・・・・・・。

頭ぶつけて・・・、それで・・・・、あれ?痛くない・・・。

じゃあここはどこだ?

僕は誰だ?



周りの景色が飛んだ。



なんでここにいる?

お母さんは?

腹減った、飯がほしい。

うぅ・・・・・・・・、なんか眠いなぁ・・・。

布団がほしい。景色が飛んだ?布団?

世界一面白くない駄洒落の完成やん。

なんか急におっきい声で言いたくなったわ。


雑音が聞こえる。

人の声。


景色が戻る。

携帯端末をいじる人々。

竹中の普段から見る、変な顔。

さぁ、起き上がれ!

つーか立て!立つんだジ○ー!

さぁ、言ってやろうじゃないか、さっき思いついた究極の駄洒落を!!!!!


「布団がふっとん」

「うるせぇ!!」


吹っ飛んだのは僕でした。


そんなきれいなオチで収まるわけもなく、竹中が小さな火の玉を僕に二発ぶつけ、僕は宙を舞っていた。


ヤバイ、体育の授業でやった受け身!!

をとるまでもなく、普通に着地できていた。


「「あれ?」」


二人で首をひねる。

もう一度リプレイ。

竹中が火の玉をだして。

そして、

着地ができた僕。


でもこの感じはどっかで見たり聞いたりしたような・・・。


さっき、GMがなんか言ってた様な・・・。

「「「RFW!!!」」

みんな心当たりがあったようだ。

ということは、今ここは!!

「RFWの中やん!!!」

きたー!!!


というのに、なんだか松波と竹中の表情が浮かないような・・・・・?


「一人で頭の中お花畑状態みたいやな・・・。さっきGMがいってたことを思い出せって!」


そんなに真剣になるなよ竹中・・・。怖いから・・・。

でもGMは確か・・・。


「この世界のボスモンスターを倒すか

この世界の通貨単位、KILLを十億貯めるか、

GM(ゲームマスター)を探し当てたら

元の世界に返してやろう。

ですよね?」


「そうだった。そうだった。さすがは細美。・・・・え?」


「おはようございます。いえ、頭の痛みは大丈夫ですか?と言ったほうがよかったでしょうか?」


「なんでいんの?」


「なんでとはさすが五月蝿(うるさ)い蠅。尊敬しますよ?」


「すればいいじゃん・・・」


「竹中さん、(わたくし)はそんなことしないですよ。」


「なんで今、そんなしゃべり方なん?普通にしゃべれや!」


「ロールプレイしてますから。それよりも三人も早く名前を変えてしまわないと。」


「「「え?」」」


そういってどこからともなく取り出した、携帯端末。今のipa○みたいな・・・。

そこには、大きな字で【狂戦士(バーサーク)X】と書かれていた。


全員の顔が半眼になる。


「なんやねん。これ・・・。狂戦士と書いてバーサークと読む。中二病やん・・・。」


呆れて、ツッコんだ僕に対し、今の状況を忘れてでもいるかのように細美は胸を張る。


「狂戦士こそ浪漫!!!!!」


「「「・・・・・・・・・。」」」


「今俺らRWFの中に閉じ込められてるわけ?」


「えぇ、どうやらそのようですね。」


何事もなかったかのように会話再開。


「そういや細美、なんでお前ここにいんの?」


そこでよくぞ聞いてくれました!!とばかりに張っていた胸をさらに張る細美。


「今日はRWFの発売日でした。このゲーム、RPGの中でも格別にすごいゲームなんです。

今までにない広大な世界、タイムラグなしに見渡せるサーバーの量、リアルな設備。

なんといってもこの痛覚が三分の一にまで抑えられているというのがさすがというかなんというか。

さらにさらに、こちらの時間はもともとの六千万分の一まで抑えられているんですよ。

そして」


「はいはい。そこまで言ったら十分。要はこっちで六千万秒、えぇーと・・・、六百分、およそ十時間が向こうの一秒にあたるという話。

さらに細美の話を聞く限り、みんなはRWFに同時に入ってきてる。なんでだ?。」


「それは、向こう・・・あえて地球という言い方をさせていただきますが、地球で買った人は十分前からすでにヘルメット・・・専用装置をかぶっていないといけないという決まりがあったんですよ。そして、十時ぴったりにログインしなければプレイができないという規則だったんですが・・・」


「っていうか、何でお前知ってるわけ?」


さらに自慢げになる細美の顔。


「それは!私が日本人限定でさらに1000/1と言われる抽選に通ったからです!」


「「「抽選!?」」


「あれ?知らなかったんですか?このゲームは日本人限定でさらに超絶人気のある、世界初のVRMMOだからですよ。余談ですが、この抽選基準を満たそうとするあまりに国籍を変えてまで参加した人もいるみたいですよ。」


「大惨事じゃん・・・」

「1000/1とは!」

「そんなの受けんで良かった・・・っていうか、受けずにはいれて良かった。」


「皆さんも早く名前を変えて初期装備を選びに行きましょう!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ