ある日曜日の日の出来事
「今日もゲーム日和やなぁ・・・」
ピコピコ
「そうだねぇー」
ピコピコ
「うぉっ!!!!!!負けたぁ〜。ホンマにゲーム日和やなぁ。」
ピコピコ
ピコピコ
「こういう時はゲームしたくならへん?」
ピコピコ
ピコピコ
ピコピコ
「「お前はゲーム持ってない(へん)けどね(な)」」
ピコピコ
ピコピコピコピコ
ピコピコピコピコピコピコ
「うぜぇー!!!!!!!!!!
・・・けど言ってることは正しい」
さて、こんなグダグダな話をいつまでもしている訳にはいかないので、自己紹介をすると、僕の名前は高木 雷亜。ゲーム好き(ゲームは持っていないが)で関西弁をしゃべるごくごく普通の中1。
隣でピコピコと中古のゲームをしているのが
竹中 翔。ゲームオタクで標準語をしゃべる普通の中1。
その隣で音楽を聴いているのは、鏡野 隼人。軍事マニアでアニオタで自称元中二病で関西弁をしゃべる他人ドン引かせの中1。
本日は、一週間の中でも天国と言われる(思われているであろう)日、日曜日。
しかしその天国のような時間も、もう終わろうとしていた。時刻は午後三時。
明日から学校である僕らは憂鬱な気分になりながらも、日曜日を充分に楽しんでいた。
さすがにこんな時に学校の話題を出してくるやつはいない。なぜなら、それがこの世の理であり、神の定めた法則であるからだ。
「明日の一時間目の授業、誰が来るか知ってる?」
しかしここに新たなる地球外生命体+神に逆らう反逆者が現れた。
「松波二等兵、そいつを処分したまえ。」
「イエッサー!」
僕らの気持ちはいつでも一つでなくてはならない。残念だが竹中君にはもう・・・。
「なんで俺が話し振っただけで、殺されそうになってる人扱いされてるんだよ!」
「んで、なんて言ったっけ?」
「何事もなかったように話し出したよこの人。」
「確か、お前の金で俺の好きなもん全部奢るっていう話やったはずやけど?」
「誰がするか、そんな話。
明日の一時間目の授業に来る人の話をしようと思っただけだって。」
「そんな話、誰が言ってたっけ?実は僕は記憶喪失で、その頃のことをすべて忘れている」
「ずーっと寝てたからな、お前。」
「べ・・・別に・・・寝てねーし。」
わざとキョドってみる。ここは分が悪い。
秘儀、話題そらし!!!!
「じゃあ、お前らもやってみ?」
「「何を?」」
「まず目を瞑ります。」
「「・・・」」
沈黙したのは目を瞑ったからだと信じたい。
「次に、頭の中に神様を描く。」
「んで?」
若干一名のアニオタが間に受けているが気にしない。
僕の渾身のボケ、とくと見よ!
「心を無にして上へ登っているところを想像すると、あら不思議。
誰でも簡単に眠っちゃう。」
さて、周りの反応はっと。
「zzz」
なんと⁉マジで寝やがった!!!
話そらす目的でやってる身でなんやけど、
こんなんに引っかかんなよ。
「んでさ、明日の一時間目に来る人のことわかってる?」
竹中がまさかのスルー!?
お・・・お主もしかして、スルーっていう黒船率いてきた人の生まれ変わりか!?
自分で言っといてなんやけど、全然似てないと思った。
「世界的なVRMMORPGを開発した人やったっけ?」
寝たはずのやつまで何事もなかったように話に乗り出した。
「って、VRMMO?!!!!!!!!!!!!」
「うっせぇよ。」
VRMMOといえば、僕がずっとあったらこんなスキルを絶対覚えてやる、と心に誓ってたやつではないか!!!!!!!!!
いったん落ち着こう。まずは可能性として夢という可能性がある。よしっ!
アン○ーンチ
ドガッ
綺麗に自分の顎にクリーンヒット!!!
僕の舌から血がドバババババっと出てきた。
・・・うん、夢じゃない。
「パパ、あそこに変な人がいるで〜」
「見ちゃだめです。目が腐り落ちて脳髄が引きずり出されてあんな頭の悪い子に育ってしまいますよ。」
何気にグロい会話が隣に座っている奴らから聞こえてきたが無視。
とりあえず言いたいことだけ言ってしまおう。
「それってまだ売って・・・イッテェー!!!!!!!舌が!?」
さっき殴られたところ(自分で殴ったともいう)から血が!!!!
「発売されてから三十秒で売り切れたってさ。」
「何ですとー!!!!」
このセリフには二つの意味が込められている事をみんなは知るまい。改めて叫ぼう。
「まさかのスルーだと〜!!!!
ていうか三十秒?!」
「うっせぇよ。」
その言葉で会話が打ち切られそうやったので今ひとつ時間を巻き戻そうチッチッチッ、ピーン!!
「何ですとー!!!!」
「その変なキャラはどっから来んの?」
やっぱり竹中もあれで会話が打ち切られるのが嫌だったみたいで、食いついてきた。
「M78星雲から」
「ウルトラマ○かお前は」
それにしても
「クソぉ・・・明日の一時間目は、睡眠時間に決定したな。」
「まぁまぁ。ええやん。」
「でも結構気になることがあるんだけど、さ。」
「「何や?」」
「その人って今まで顔、年齢、住所すべてが不明で、世界中の国が
大金をはたいてでも、その人、仮に『謎の人X』とするけど、『謎の人X』を欲しがってたっていうニュース特番があったぐらいに何も見せない人がさ、、こんなどこにでもあるような学校にくると思う?普通。」
「まぁ、難しく考えてもしゃーないやろ。」
珍しく長ゼリフをまくしたてる竹中やけど言ってることは、まぁ何となくわかる。
それでも、考えてもしゃーないと思えることは考えへん主義の僕にとっては、どうでもよすぎることだった。
この後、みんなで別におもしろくも何ともない格闘ゲームをやってお開きになった。
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