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第八話:『能力者との格差』

留はミハエルに勝てたと言う嬉しさでアドレナリンがドバドバだったその時


「そうかそうか、あっぱれだ、まさかやられるとはな」


ミハエルの声が後ろからした


殺したミハエルの死体が消えていた


そこにあったのは泥だけだった


その瞬間ミハエルの強い一撃が留のあばらを砕く


「ぐぼっ」


留は痛みで倒れこむ


「な、なんで、死んで、ないんだ」


ミハエルは清々しい顔で淡々と説明し始める


「俺の能力は泥を操るんだ、そう、つまりお前が必死こいて倒した俺はただの泥人形だったってわけよ」


「の、能力って、なんなんだ」


留は全く理解できてなさそうな顔をする


「あー、そうだったな、お前のような下っ端は能力の存在すら聞かされてなかったのか」


「この世を作ったトゥインクル伝説は流石に知ってるよな」


「唯一神であるトゥインクル神が、この世や他の神々を創造したっていおとぎ話だろ、それがなんだって言うんだ」


「お前らが昔から聞いているそのおとぎ話は、実話だ」


「は、はあ、な、何言って」


「能力を持っている奴は神との契約のもとに能力が使える、お前のところの班長もそうだろ」


留の頭に匿名Aが使ってきた不思議な力を思い出す


「まぁ、俺の場合はラグナロク家初代当主が契約をしたから、その後継者契約で能力が使えるだけだがな」


留はあまりの事実にまだ情報が追いついていない


「まぁ、そんな顔になるのも無理はない、急にそんなこと言われてもなぁ」


あばらが折れているのに加えて相手が不思議な能力を持っている、その現実に留は絶望した


「おっ、諦めの顔だなぁ、さあ、情報を吐いてもらおうか」


留諦めていたその時、昔の思い出がフラッシュバックしてきた

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