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第三話:『幼女救助作戦その①』

夜。


街の光は遠く、すっごい風の音だけが響いていた。


時計の針が午後十一時を指す頃、匿名Kは黒いパーカーのフードを深くかぶり、

指定された場所──「7番地」の廃工場に足を踏み入れた。


中は暗く、錆びた鉄の匂いと油の臭気が入り混じっている。


足音を立てないように進むと、すでに二人ほど人がいた。


「よっ!学校ぶり!」


声をかけてきたのは匿名A。


その背中には、第二騎士団の紋章が刻まれた黒の腕章。


匿名Kは言う


「そちらの方は?」


17歳ぐらいの男子が元気な声でこちらに話しかけてきた


「初めまして、俺は”安藤 留”、第二騎士団ロリ制圧班第一部隊のメンバーです。」


「こちらこそよろしく」


匿名Kは元気よく答えた


その瞬間、後ろのモニターの画面が光った。


青白い光を放ち、音声が流れる。


《こちら指令部。諜報員・第二騎士団──合同任務を開始する。》


《標的は誘拐された幼女の保護。集団Pによるものだと思われる。Pの者は捕獲、危なければ殺してもらっても構わない。》


皆が息を呑んだ。


“集団P”──その名は、世界でなを轟かせる違法集団。主に人身売買や人間が一時的に狂人な力を手に入れることの出来る麻薬の製造などをしている集団である


Aが小さく呟く。


「ロリなのか?」


Kは真顔のまま、低く答えた。


「……多分な。」


それ以上、誰も何も言わなかった。


それが合図のように、全員が同時に動き出した。


夜の街を、影がいくつも駆け抜けていく。

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