第十一話:『ヒトカラ』
匿名Aと匿名Kはカラオケに来ていた
「リ神レクイエムー……」
モニターに映し出される98点の点数
「さすが匿名Aうまいな!」
「あったりまえよ」
(まぁ能力おかげだけどな)
匿名Kのお腹が鳴る
「なんだ腹減ったのか?」
「歌い疲れちまったよ」
「ご飯頼むか、熱々のpizzaにパスタ、炒飯、ラーメン、あとパフェにパンケーキも頼むか」
「おいおい、そんなに食えるのかよ、まぁ二人もいれば食えるか」
「じゃ、あれやっちゃうか」
「あれ?あれってなんだ」
「おいおいK分かんないのか、男気じゃんけんだよ」
「ふっ、良いぜ、勝ったやつの奢りな」
「最初はグーじゃんけんポン」
匿名Kはチョキ、匿名Aはグーを出す
「しゃー、じゃあ勝ったAの奢りだな」
「ちょ待てよ、この世には石をも砕くチョキだってあるんだぜ」
「はいはい俺のチョキは弱いのでできませ〜ん」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
「駄々こねてもダメで〜す」
そんな中、端末に通知が来る
《至急:裏切り者ミハエル・ラグナロクによりダークナイツ第二騎士団ロリ制圧部第一部隊の匿名Aを除いたメンバーの死亡を確認》
それを見て匿名Aは黙る
「どうしたA、次の曲お前だぞ」
「ごめん、俺行かなきゃ」
そう言い匿名Aは部屋を出ていく
「え、ちょ、ちょっと、待って、お、おれ一人、てかお金....」
しかし匿名Kの言葉は部屋を出た匿名Aの耳に届かなかった




