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村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました  作者: あざらし かえで


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72.ごちそうがいっぱい!

 ギルドで推薦状(すいせんじょう)をもらってから、お世話になっている宿屋へ戻る。

 ノイオゾの宿屋のおばさんは、僕たちを優しくむかえてくれた。


「お城はどうだったんだい? やっぱり緊張するもんだろう」

「うん。王様とお話するときはドキドキしちゃった。でも、優しかったです」

「そうかい。偉い人と話せるなんてすごいじゃないか。頑張ったんだから、おいしいものを食べてもらわないとね」


 宿屋のおばさんは僕たちのためにごちそうを用意してくれたみたい。

 おいしそうなタレがかかったお肉やお野菜がごろごろ入ったスープとか、テーブルの上に料理が山盛りになったお皿が何枚も並べられてる。


「これはすごいな。お腹いっぱい食べらえそうだな」

「この量は助かる」


 ラグお姉さんもうれしそうだし、オルお兄さんもよろこんでる。

 これだけいっぱいあれば、みんなお腹いっぱい食べられそうだ。


「わざわざ僕たちのために用意してくれたんですか? ありがとうございます!」

活躍(かつやく)したんだろう? だったらお祝いしないとね。こんなに小さい子が頑張ったんだ。腕によりをかけないとね」


 宿屋のおばさんは笑顔で腕まくりをしてウィンクしながら、ジョッキに入った飲み物をいっぱい運んできた。

 お酒もあるけど、僕の飲む分のジュースも用意してくれた。


「今日はお祝いだよ! たくさん飲んでたくさん食べるんだよ」

「ありがとう! お腹いっぱいになるまでいっぱい食べます」

「フィロはたくさん食べないと大きくなれないわよ?」


 ルナちゃんも取り分け用のお皿が山盛りになるまで取り分けてる。

 お腹が空いてたのかな?

 おいしそうだし、僕もいっぱい食べなくっちゃ!


「一仕事終えたあとの酒は最高だな。身体に染みわたる」

「ラグの飲みっぷりは見ていて気持ちが良いものだな。料理も酒にあっていてうまいな」


 ラグお姉さんとオルお兄さんも、ジョッキのお酒を飲みながら料理をバクバク食べてる。

 みんなお腹が空いてるってことだよね。

 僕も美味しそうな骨付き肉を手に取って、ガブリとかぶりつく。


「フィロ、ほっぺにソースが付いているぞ」

「そんなに急いで食べなくても、ごちそうは逃げたりしないわよ」


 ラグお姉さんとルナちゃんに笑われちゃった。

 急いで食べちゃった恥ずかしいな。

 ラグお姉さんは僕の頬についたソースをナプキンで優しくふき取ってくれた。


 おいしい食事と飲み物をいっぱいつめこんで、楽しくおしゃべりできて幸せだなあ。

 このあとも食べながらたくさんおしゃべりした。

 これからもみんなで一緒にご飯が食べられるといいな。

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