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村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました  作者: あざらし かえで


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51.お酒は飲んじゃダメ?

 ラグお姉さんとオルお兄さんは、言ってた通り狩りをして動物を捕まえてきてくれた。

 ルイーツさんが、二人から直接受け取る。

 狩りで手に入れた動物は、尊い命と大地の恵みに感謝しながら丁寧(ていねい)に調理してスープの中へ加える。


「折角だし余すことなく頂きましょ。でも焼いたまま豪快(ごうかい)に食べるのもいいわよね」

「そうだな。獲物は全て頂くのが基本だ」


 オルお兄さんが言うと、すごく説得力があるなぁ。

 ルナちゃんはお腹が空いているだけな気もするんだけど……。

 お肉の一部は、軽く味付けをしてからそのまま焼くことになった。


 +++


「フィロさんの手際がよくて、食事の準備も滞り(とどこおり)なく整いました。後はできるのを待つばかりですね」

「そういうルイーツも、いつも騎士団でやらされてると見える。私たちは普段気にせず獲物を食べるから、人間のための調理ができなくてな」


 ラグお姉さんが申し訳なさそうに笑っているのをみると、お姉さんがドラゴンだってことを改めて思い出す。

 人間の姿の時は、人間と同じものを同じやり方で食べても美味しいんだって話してくれたけど……。

 今も角とか特徴的な部分が隠れてるから、見ただけじゃドラゴンかどうかは分からない。


「そういえば、私たちが能力を使うときは耳とかしっぽが隠せなくなるんだけどオルはどう?」

「俺は、耳と爪だ。指の先に鋭い爪が出る。耳は頭の上に出る」


 出る場所は分かるわよ、とルナちゃんがじっとオルお兄さんを見つめている。

 もし耳が手から出てきたら、僕もビックリしちゃうだろうな。


「確かに。さっき狩りをしている時にビュッと爪が出ていたな。動かすのが早いからよく見ないと分からなかったが」

「なるほど。そういうものなのですか」


 ルイーツさんが不思議そうにうなずいてる。

 言われないと、人間なのか実は違う種族なのかなんて分からないよね。

 エルフさんやドワーフさんみたいに隠していなければ、見たら種族も分かると思うんだけど。


 色々なお話をしていると、料理が出来上がった。

 僕もお皿に分けるのをお手伝いして、みんなで木のテーブルの上へ並べていく。

 今日のメニューは、お野菜ごろごろサラダとお野菜ごろごろとラヴィのお肉のスープ。

 ラヴィは森によくいる小さめ動物で、グラム村にいた時も良く食べていた。

 焼いても煮込んでもおいしい。

 

 あと、少しだけ小屋に置いてあったビンのお酒もあるみたい。


「団長が酒好きで、日持ちする酒を各所に隠してるんですよ」

「そこまでしてお酒が飲みたいの?」

「団長は大酒飲みなもので。我々のちょっとした休憩所になっている小屋がカステロッシからいくつかあり、その小屋へ何本かおいてあるんです」

「ほう? 私は酒好きだ。遠慮(えんりょ)なくいただこう」


 ラグお姉さんはニコニコしているけど、ルナちゃんは嫌そうな顔をしてるみたい。

 オルお兄さんとルイーツさんはお酒があまり飲めないんだって。


「フィロ、絶対にお酒なんて飲んじゃダメだからね」

「僕、子どもだから飲めないよ?」

「大人になってもよ」


 ルナちゃんはお酒が嫌いなのかな?

 ラグお姉さんは笑いながら、木で出来た入れ物へビンに入っているお酒を注いでいく。

 赤い色をしていたから、たぶんブドウ酒だと思う。

 僕は前にグラム村の人たちが飲んでいたのを思い出した。

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