20.お買い物をしよう
男の人たちは僕たちのことを睨みながら、大人しくギルドを出て行ってくれた。
僕も安心して、ふーっと息を吐いた。
「フィロ、なかなか勇気があるじゃないか」
「そうね。あいつら腕っぷしだけはまあまあ強そうに見えたもの。斧と剣をぶら下げてたものね」
「うん……三人とも強そうに見えた。でも、ラグお姉さんの方が強いんだね」
僕がニッコリと笑うと、ラグお姉さんが頭を撫でてくれる。
ルナちゃんも僕の肩をポンポンと叩いてくれた。
「子どもで力も強くないわりには頑張ったんじゃない? ほら、さっさと依頼を受けるわよ」
「ふふ。みなさんのおかげで助かりました。そうですね、この依頼なんてどうでしょうか?」
男の人たちが出て行ったあと僕たちが依頼を見ていると、入り口に人たちも少しずつギルドの中に入ってきた。
グラム村にいたときも、村の野菜を奪っていく悪い人たちが来たのを覚えてる。
村長さんは盗賊って言ってた気がするけど、ゴロツキも似たような感じなのかな。
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今日もお届け物の依頼を何個か終わらせることができた。
無事にギルドでお金をもらえたから、みんなでお買い物へ行くことになった。
「まずは装備を整えていくとするか。となると、武器防具を売ってる店を探さないとな」
「この通りは武器とか防具を売ってるみたいね。あ、まずはそこの店に入ってみましょうよ」
ルナちゃんが指さしたのは、剣と鎧が書いてある看板が掛かっているお店だ。
ラグお姉さんがお店の扉を開いてくれたので、僕とルナちゃんも後に続いてお店の中に入る。
「わぁ……いっぱいあるね」
「戦士になりたい訳じゃないからな。鎧は買わずとも武器は何かあってもいいかもしれないな」
ぐるりとお店の中を見ながら、ラグお姉さんは剣でルナちゃんは杖を買うことに決めたみたい。
僕はどうしていいかわからないから、二人に選んでもらった。
「ナイフ?」
「護身用というヤツだな。いざという時は身を守るために使うんだぞ」
「フィロみたいなお子様に使いこなせるかは分かんないけど」
「果物を向いたりしてたから、使えるよ?」
普通のことを言ったつもりなのに、ルナちゃんがなぜか変な顔をして僕を見てくる。
「ホントこき使われてたのね。不憫すぎる」
「あの村のヤツらは……全く」
「色々あったけど、僕は今二人に会えて嬉しいから大丈夫」
僕は気にしてないのに、二人は僕の代わりに怒ってくれてるみたい。
僕が笑うと、ラグお姉さんもルナちゃんも笑ってくれた。
武器を買ってからお店の人に洋服屋さんを教えてもらったし、今度はみんなで洋服屋さんへ行こうと歩き始めた。




