14.ギルドでドキドキ
ギルドはざわざわしていて人がいっぱいで、目を離したらラグお姉さんとルナちゃんとはぐれちゃいそうだ。
「とりあえず受付に行って登録を頼まないとな。二人ともしっかりついてくるんだぞ」
「う、うん。でも人が多くって……」
「仕方ないわね! ほら、手を繋いであげるから」
僕が困っていると、ルナちゃんが手を繋いで引っ張ってくれた。
ラグお姉さんも僕のことを気にしながら、受付まで進んでいってくれる。
二人がいると本当に心強いなぁ。
ラグお姉さんは人をかき分けながら、まっすぐ進んでいく。
僕は人がいっぱいいることしか分からない。
背の高いラグお姉さんが、周りを見てここが受付の列だと教えてくれた。
みんな並んでいるから、僕たちも列の一番後ろに並ぶ。
ドキドキしながら待っていると、すぐに僕たちの番になった。
「ギルドの受付はここであっているか?」
「はい、そうです。依頼をお探しですか?」
「いや、冒険者の登録をしにきたのだが……今すぐできるだろうか」
「一応年齢制限はありますけど、登録するだけならすぐにできますよ」
ギルドのお姉さんが説明してくれているけど、僕でもなれるか心配になってきちゃった。
さっきから僕を見てクスクス笑ってる人たちがいるし、やっぱり子どもじゃダメってことなのかな。
「私たちは三人で冒険者になりたくてな」
「あなたを含めて、こちらのお坊ちゃんとお嬢さんの三人でしょうか?」
ギルドのお姉さんは、ラグお姉さんの側にいた僕とルナちゃんをじっと見つめてくる。
ルナちゃんも負けずに、ギルドのお姉さんを見つめているみたい。
僕もドキドキするけど、頑張れるよって気持ちでギルドのお姉さんを見つめてみる。
「冒険者は危険なこともありますが、実力がものを言いますから。年齢は正直関係ないんですよ」
「なら、そんなにじろじろと見ないでくれる? 不愉快だわ」
「すみません、たまに盗賊まがいのことをする人もいるので観察させてもらいました。小さい子に無理やり仕事をさせて、取り分だけ独り占めというのもよくある話なので」
「それは困ったな。私がこの二人に無理強いをさせているかもと疑われたということか」
ラグお姉さんは笑いながら、僕とルナちゃんの頭をなでなでしてくれた。
ルナちゃんはなでなでされるといつも怒っちゃうけど、僕はラグお姉さんになでられるのは嬉しい。
「三人は仲良しさんなんですね。これでも私、人を見る目はあるつもりなのであなたが無理強いしていないことはよく分かります」
ギルドのお姉さんは、ごめんなさいと謝りながら改めて僕たちを冒険者として登録してくれた。
名前を聞かれたあとお姉さんが難しそうな機械を触る。
そのあと、機械から出てきたカードを触ってと言われたからいう通り親指をカードの上に押し付けた。
僕は字が読めないから自分の名前って初めて見たんだけど、ラグお姉さんが確かに僕の名前だと教えてくれた。
大事なカードをなくさないように気を付けなくっちゃね。




