最強の死霊術師 フローエル
爆発と崩落が落ち着き、雅一達は意識を取り戻す。
雅一「いってて・・・一体何がどうなって・・・。」
ラフェスタ「突然天井が崩落してきた・・・。」
雅一「そうだ、他のみんなは!?おーい!大丈夫かー!」
雅一が他のみんなに呼びかけを行う。
レイラ「な、なんとか・・・。」
雷閑「俺も大丈夫だ。ただ・・・瓦礫でそっちに行けない!」
雅一達は天井が崩落した瓦礫によって分断されてしまう。
雷閑「今そっちに合流する。瓦礫をどけよう!」
雷閑とレイラは瓦礫をどけようとするが、雅一が止める。
雅一「待て!今ここでまた大規模な攻撃でもしたら被害が拡大する!」
レイラ「じゃあ、どうしたら!?」
雅一「どこか別の所からこっちに来れないか探してみてくれ!」
レイラ「わ・・・わかった!雷閑行くよ!」
雷閑「はい!姫様!」
レイラと雷閑はどこか迂回で合流できる所がないか探し始める。
一方雅一はこの崩落が人為的に仕組まれた現象の可能性を考える。
雅一「(突然の崩落・・・。それにこのタイミングで・・・。)」
雅一が原因を考えているとラフェスタが雅一を呼ぶ。
ラフェスタ「雅一!レッドとペイセルが、瓦礫の下敷きに!!」
雅一「!?」
雅一「場所は!?案内しろ!」
ラフェスタ「こっち!」
雅一とラフェスタはすぐにレッドとペイセルが瓦礫の下敷きになっている
現場へ急行する。
・レッドとペイセルの下敷き現場
ラフェスタ「ここに!」
雅一「レッド!ペイセル!」
レッドとペイセルは頭から血を流しながら意識を失っていた。
雅一「ラフェスタ!瓦礫をどかすぞ!」
ラフェスタ「えぇ!!」
雅一とラフェスタは二人を助け出すために力いっぱい瓦礫をどかす。
雅一「死ぬな!絶対に助けだす!」
ラフェスタ「うぅ・・・。あ、上がんないっ!」
雅一「これで行けるか!?」
雅一は瓦礫の中にあった鉄筋を手に取り、テコの原理を使い瓦礫を持ち上げる。
雅一「ふぬぬ!ラフェスタっ!早くっ!」
二人は必死にレッドとペイセルの救出をする。すると雅一とラフェスタの所に、
先ほどの少女が姿を現す。
少女「いやぁ、なんて運が良いこと、せっかく一緒に死ねるチャンスだったのに。」
雅一「お・・・お前は一体・・・。」
ラフェスタは少女の姿を見て、列車での戦いの記憶の中で
遭遇していることを思い出す。
ラフェスタ「こいつは・・・クルドとの戦いの現場にも一度来てる!」
雅一「えっ!?あの時にも!?」
少女「へぇ、よく覚えてたね、あんな意識朦朧としてた状態で・・・。」
すると少女の背中から立派な羽が生え始める。
雅一「な、なんなんだ!お前は!」
フローエル「私の名は【エグロン・フローエル】バイラス帝国軍最高幹部の一人さ。」
その言葉を聞いた瞬間、二人に衝撃が走る。
ラフェスタ「バイラズ帝国軍・・・。」
雅一「さ、最高幹部!?この子供が!?」
フローエル「見た目は確かに子供だけど、実年齢はすでに数千歳を越えてるんだよ。」
雅一「ま、まさか、さっきの崩落は・・・。」
フローエル「そうだよ、あんた達を殺すために私が用意したトラップ。」
ラフェスタ「お、お前・・・。」
雅一「ラフェスタ!今は早く二人をここから出さないと!」
フローエル「無駄だよ。どうせあなた達はここでみんな死ぬ。」
フローエル「ブラッドの所に行く前に私がすべて終わらせてあげるから、
安心して眠ると良いよ。」
するとフローエルは手を伸ばし、黒と濃い紫色のした謎の球を生成し始める。
ラフェスタ「ま、雅一!」
雅一「やべっ!」
そしてフローエルは雅一とラフェスタにめがけて攻撃を放ち始める。
フローエル「ブラック・ブラスト!」
雅一「(駄目だ!避けれないっ!)」
雅一とラフェスタはもう駄目だと思った次の瞬間、横からレイラが攻撃を入れ、
フローエルの攻撃軌道をずらし中断させる。
レイラ「一刀流・・・連斬!(れんざん)」
フローエル「っち。」
レイラ「雅一、ラフェスタ!大丈夫!?」
雅一「レイラ!」
少し遅れて雷閑も到着する。
雷閑「すまん、怪我はないか?」
ラフェスタ「わ、私達は・・・でもレッドとペイセルが!」
レイラ「わかってる・・・。」
レイラと雷閑は武器を構えて臨戦態勢を取る。
フローエル「ふん、余計な横やりだね。」
雅一「ラフェスタ!急ぐぞ!」
ラフェスタ「わかってる!」
雅一とラフェスタは再び二人の救助作業を再開し始める。
するとそこにフローエルがすかさず攻撃を入れようとする。
フローエル「だから、そんな事させるわけ・・・。」
雷閑「ライジン・グランス!」
雷閑がフローエルの攻撃発動を中断させる。
フローエル「っち・・・。また・・・。」
ようやくレッドとペイセルを瓦礫の中から出すことに成功する。
ラフェスタ「よし、救出できた!」
雅一がすぐに状態を確認する。
雅一「大丈夫、死んでない!気を失ってるだけだ!」
二人はレッドとペイセルをおんぶしてすぐにその場を離れようとする。
雅一「よし、レイラ、雷閑!救出完了だ!早くここから出るぞ!」
しかし、レイラと雷閑はその場を動かない。
レイラ「二人共、レッドとペイセルを連れて先に行って!」
ラフェスタ「なっ!」
雅一「ば、馬鹿!相手がどんな奴なのかわかってるのか!?最高幹部だぞ!」
雅一「能力は災害の時とは比較にならない!ここは一度・・・。」
雅一がなんとかレイラと雷閑にも一緒に撤退するように促すが・・・。
雷閑「ここでこいつを頬って置いたら、ここまで来て全滅する!」
雷閑「だったら、俺達がここであいつの相手をしてお前達がその間に!」
フローエル「ごちゃごちゃ言ってんじゃないよ!」
フローエルが再び雅一とラフェスタにめがけて攻撃を仕掛ける。
レイラ「させるか!」
再びレイラと雷閑が雅一とラフェスタへ飛んできた攻撃を受け止める。
フローエル「こいつら・・・。」
レイラ「行って!早く!」
雅一は少し悩むが、二人を置いて先に進むことを決意する。
雅一「行こう!」
ラフェスタ「え、でも・・・。」
雅一「ここまで来て全滅なんて笑えないだろ!行くぞ!」
雅一はダッシュでその場を離れる。
ラフェスタもその後に続いてその場を離れる。
ラフェスタ「レイラ!雷閑!死ぬなよ!」
レイラ「ふん、そっちこそ・・・。」
次第に雅一とラフェスタは姿を消し、現場にはレイラと雷閑、
そしてフローエルの3人のみとなった。
フローエル「どうゆうつもりかな?」
フローエル「まさか、この私に挑もうとかふざけたこと考えてないよね?」
レイラと雷閑は武器を構えて臨戦態勢を取る。
レイラ「あなたは私達がここで止める!」
雷閑「あいつらの後は追わせん!」
フローエル「へぇ、面白い事言うね・・・。できると思ってんだ・・・。」
するとフローエルは穴から地上に空を飛んで出ていく。
レイラ「待てっ!」
雷閑「あいつ・・・空を飛べるのか・・・。」
レイラ「私達も早く外に!雅一達が危ない!」
レイラと雷閑も早く地上に出るために移動する。
~外~
フローエル「さぁてと、逃げていった奴らはどこかな?」
フローエルは上空から雅一達の居場所を確認する。
フローエル「お、いたいた。わざわざわかりやすい所に逃げるなんてね。」
フローエルが雅一達に攻撃を仕掛けようとした次の瞬間横から再び横槍が
入り、攻撃を妨害させる。
フローエル「っち、またお前達か!」
レイラ「言ったはずだよ!邪魔はさせないって!」
するとフローエルは標的を雅一達からレイラと雷閑に変更する。
フローエル「そうか、そこまでするのなら少しだけ相手してあげる・・・。」
フローエル「出てこい!私のかわいい兵士達!」
フローエルが呼びかけを行うと、地面に黒紫色の魔法陣が無数に出現し、そこから
大量のアンデット兵士が呼び出される。
あまりの数の多さにレイラと雷閑が驚く。
雷閑「な・・・なんて数だ・・・。」
フローエル「さて・・・あんた達はどこまで耐えられるかな?」
ついにフローエルVSレイラと雷閑の戦いが始まった。




