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ラフェスタ、誕生日おめでとう

・ホテル プルストル 102号室(レイラ、雷閑)

レイラと雷閑も明日に備えて寝る準備を整える。

雷閑「姫様どうでしたか?刀の方は。」

レイラ「うん、感覚はだいぶ戻ってきたよ。それに魔力の伝導率を上げるように

少し手が加えられてるけど、これなら今までよりももっと戦える。」

雷閑「良かったです。」

するとレイラは一回ため息をつく。

雷閑「どうかされましたか?姫様。」

レイラ「雷閑、私のことまだ姫様って呼んでたんだ。」

雷閑「う、も、申し訳ございません。実は裏で密かに練習していたのですが・・・。」

レイラ「いいよ、別に怒ってるわけじゃないから。」

レイラ「でも・・・雷閑には私を一国の姫じゃなくて、一人の女性として

見てほしいんだよね。」

雷閑「一人の女性ですか。」

レイラ「そう、だって堅苦しいじゃん。ずっと姫様だと。」

レイラ「せっかく数年間旅を続けてきたのに、堅苦しいのはやっぱり気になるよ。」

雷閑「ふむ、一理ありますな。」

レイラ「まぁ、昔から雷閑は私に支えてくれてたし、いきなり名前呼びするのは

難しいと思うけど。」

レイラ「私、雷閑に姫様じゃなくて、ちゃんと名前を呼んでもらえるの待ってるからね。」

雷閑「そ、それは・・・。」

レイラ「だって、私のことを慕ってくれる人は今の仲間と雷閑しかいないから。」

その言葉を聞いた雷閑はレイラを抱きしめる。

レイラ「ら、雷閑?」

雷閑「私も尽力いたします。姫様。これから先姫様と共にするのであれば、

私も対等の関係に立たなければなりません。」

雷閑「ですが、それにはもうしばらく時間がかかると思います。なので、

もうしばらくだけお待ちいただけると・・・。」

レイラ「わかってるよ。私はずっと待ってるからさ。」

雷閑はレイラから離れて、あの一件の事を離し始める。

雷閑「そういえば、姫様。レッドに胸を触られた時ですが・・・。」

その言葉を聞いた瞬間レイラの動きが固まる。

雷閑「ん?あれ?おーい、姫様ー?」

レイラ「(せっかく忘れてたのにぃぃぃぃ!!)」

レイラ「(あんな・・・あんな・・・。)」

レイラ「というか、思い出せないでよ!雷閑!」

雷閑「しかし、あの時の姫様は周りが何も見えていませんでしたし、

やり方はあれですが、やはり一度感謝を伝えるべきでは?」

レイラ「うぐっ・・・。それは・・・そうかもだけど・・・。」

雷閑「では、どこか時間を作り、一緒に感謝を伝えましょ。姫様。」

レイラ「し・・・仕方ないから・・・時間作って行こうかな・・・。」

レイラ「でも、レッドには後で絶対にお仕置きはするから!」


・101号室(レッド、ペイセル)

そんな話をしているとレッドは突然寒気を感じる。

レッド「うぅ・・・なんだ・・・いきなり寒気が・・・。」

レッド「(明日早いしさっさと寝よ・・・。)」


・103号室(雅一、ラフェスタ)

レイラ達やレッド達同様に雅一とラフェスタも寝る準備を済ませていた。

しかし、どうもラフェスタが落ち着かない様子を見せている。

雅一「ん?どうしたんだ?」

ラフェスタ「あ、いや・・・。」

雅一「もしかして、緊張してるのか?」

ラフェスタ「そ、そんなわけ・・・。」

ラフェスタ「いや、正直言うとすごく緊張してる・・・。」

ラフェスタ「連合国の情報は一切入ってこないし、他の国の状況もわからない。

さらに言えば、本当に私達の手でこの戦いに決着がつけれるのかも・・・。」

ラフェスタ「雅一はさ、ここまで一緒に旅をしてきて、こうゆう気持ちに

なったことある?」

雅一「うーん・・・。緊張・・・というよりも、さんざん怖い思いは

してきたかな。何度も死にかけたし、初めて見る怪物もたくさんいたし。」

雅一「だから、もう緊張っていうのがもうどこかに飛んでいったよ・・・。」

ラフェスタ「そう・・・。」

ラフェスタが緊張と不安で少し元気がないのを見かねた雅一はバックから

あるもの取り出す。

雅一「ラフェスタ。お前に渡したいものがある。」

ラフェスタ「私に?」

雅一「これだ。」

ラフェスタ「これは・・・。」

雅一がラフェスタに渡したのは、獣人族専用の猫族用の耳飾りだった。

リング型の耳飾りにはきれいな魔鉱石があしらわれており、美しく、魅力的な

リングになっている。

ラフェスタ「綺麗・・・。」

ラフェスタ「でも、なんでこれを私に?」

雅一は深呼吸をし、ラフェスタに一言伝える。

雅一「ラフェスタ・・・。誕生日、おめでとう。」

ラフェスタ「・・・え・・・。」

突然すぎる事にラフェスタは固まってしまう。

雅一「実は・・・冒険者登録をした時に、君の生年月日が見えてさ。」

雅一「それで、この街を探索中に見たカレンダーの日付が君の誕生日だったから。」

雅一「ほら、俺あんまこうゆうのよくわからなかったし、それに、

今までずっと戦いや訓練に任務だったこともあって・・・。」

雅一「だから、この街で見つけたさっきのオシャレなお店で・・・。」

雅一が少し照れながらラフェスタの誕生日を祝った。

するとラフェスタの目から静かに涙が出てくる。

雅一「あ、あれ!?も、もしかして・・・あんまり良くない物だった?」

雅一がラフェスタが泣いている所をみて慌てふためくとラフェスタは否定する。

ラフェスタ「違う・・・違うのっ・・・。嬉しくて・・・つい・・・。」

ラフェスタ「私・・・故郷を奪われたあの日から・・・もう二度と・・・。

祝えないんじゃないかって・・・思ってて・・・。」

雅一「ラフェスタ・・・。」

ラフェスタ「私・・・生きてて・・・良かった・・・。諦めないで・・・。

本当に・・・。」

ラフェスタの気持ちに思わず雅一ももらい泣きしそうになるが、

雅一はもう一つバックから物取り出した。

雅一「あ、そうだ。誕生日って言ったらやっぱりこれがないと!」

雅一がミニテーブルに出したのは小さいケーキだった。」

ラフェスタ「こ、このケーキ・・・。」

雅一「みんなが夕食食べ終わって、部屋に戻ってた時にこっそりとね。」

雅一「元の世界で色々自分で料理作ってたから作ってみたんだ。

まぁ、プロまでとはいかないだろうけど。」

ラフェスタは手で口を押さえる。嬉しさのあまり涙が溢れ出る。

ラフェスタ「・・・ありがとう・・・。ありがとう・・・。」

雅一「本当はみんなでお祝いしたかったんだけど、流石に材料も時間も

なかったから・・・。」

ラフェスタ「雅一・・・。私・・・嬉しいよ・・・。ありがとう・・・。」

雅一「そんなに喜んでもらえたのなら良かったよ。じゃあ、ケーキ一緒に食べよっか。」

ラフェスタ「うんっ!」

雅一とラフェスタは二人でささやかでありながらも、一生の思い出として残る

誕生日パーティーを開催したのであった。

その後全員が就寝し、次の朝を迎え、いよいよ出発の日を迎える。


・ホテル 1F レストランフロア

レストランフロアでは雅一がみんなの分の朝食を用意していた。

雅一「よし、いい味だ。」

すると続々とレストランフロアにメンバーが到着する。

レッド「お、雅一。おはよう。」

雅一「レッド。おはよう。」

レイラ「いい匂いね。」

雷閑「手伝いますよ。」

雅一「ありがとう。」

先に来たレッド、レイラ、雷閑は先に朝食を食べ始める。

レイラ「そういえば、ペイセルとラフェスタは?まだ起きてないの?」

レッド「ペイセルは身支度に時間がかかってるよ。」

レッド「ラフェスタは?」

雅一「うーん、多分今頃・・・。身支度してるんじゃないかな?」


・103号室

ラフェスタは起床し身支度を整えていた。

ラフェスタ「よしっ!」

ラフェスタ「後は・・・。」

ラフェスタは雅一からもらった耳飾りを耳につける。

ラフェスタ「うん、大丈夫。」

するとペイセルがラフェスタを呼びに来た。

ペイセル「ラフェスタ?いるー?」

ラフェスタ「ペイセル。どうしたの?」

ペイセル「みんな先に朝食食べてるって、私達も早く行こう!」

ラフェスタ「うん、わかった!」

ペイセルとラフェスタも少し遅れて朝食を食べに行った。

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