最後の街での思い出
クロリスで無人となった街を各自で歩き回り、使えそうなものを
集めている雅一達だが、雷閑はスクワイド達に言われたように武器屋に行っていた。
・武器屋
雷閑「まだ使えそうな武器や装備はあるが・・・。」
雷閑「ここに姫様が大切にしていた刀が置いてあるのか?」
雷閑はくまなく武器屋の中を調べていく。すると奥の武器倉庫に一本だけ形状が違う剣を
見つける。
雷閑「これは・・・。」
雷閑はその武器を取るとそれは日本刀だった。
雷閑「この刀・・・間違いない!姫様の刀!ちゃんと印も付いてる!」
雷閑はレイラの刀をついに見つける。おられた部分も綺麗に直されており、
錆びついてもいなかった。
雷閑「これは姫様喜ぶぞ・・・。」
するとそこにレイラが武器屋にやってくる。
レイラ「雷閑?いる?」
雷閑はレイラの声に反応し、姿を見せる。
雷閑「姫様。丁度いいところに。」
レイラ「?」
雷閑は武器屋で見つけた日本刀をレイラに渡す。
雷閑「こちらを・・・。」
レイラ「こ、この刀・・・。」
雷閑「はい、代々受け継がれてきた大切な刀です。ちゃんと直されていますし、
状態もかなり良いです。」
レイラは久しぶりに自分の刀と対面し、雷閑から受け取る。
ゆっくりと鞘から刀を抜き、刃の状態を確認する。
レイラ「すごい・・・折られた刀身が綺麗に再生してる・・・。」
雷閑「この街にいた鍛冶職人さんは相当な腕を持っていたようですな。」
レイラは大切な刀と再開できた喜びから思わず涙があふれる。
雷閑「ひ、姫様?」
レイラ「大丈夫、本当に・・・良かった・・・。」
雷閑「せっかくですので、その刀の感覚を確かめてはいかがでしょう?」
雷閑「数年単位でその刀は手に取っておりませんゆえ、使い勝手を
確認するのは大切かと。」
雷閑がそう提案するとレイラは刀を鞘に戻し、その提案を受け入れる。
レイラ「わかった。ありがとう。」
レイラはそう言うと刀を持って感触を確認しに行った。
雷閑「では、私も最後の準備を整えないと・・・。」
・クロリス とある公園
レイラは公園に足を踏み入れ刀の感触を確認する。
レイラ「すぅ~・・・。」
レイラ「ヤッ!ハッ!セイヤッ!」
レイラ「やっぱり・・・しっくり来るなぁ。」
レイラ「でも・・・少し魔力の伝導率が前の時よりも高くなってる気も
する・・・。一撃がかなり重くなってる・・・。」
レイラは刀の感触を確認していると、そこにペイセルが通りかかる。
ペイセル「レイラ!」
レイラ「ペイセル。」
二人は公園のベンチに座り、少しだけ話した。
ペイセル「その刀は?」
レイラ「これは私達王族が代々受け継いできた大切な刀なの。」
ペイセル「そっか。だからここで素振りを。」
レイラ「ペイセルはもう必要なもの揃えたの?」
ペイセル「うん、さっき魔道具点に行って、新しい杖を手に入れたよ。」
レイラ「そう。今まで使ってた杖は?」
ペイセル「ちゃんとしまってあるよ。この新しい杖にしてさっき渡しも少しだけ
試してみたんだけど、同じ消費量で魔法の威力が一気に上がったよ。」
レイラ「へぇ。他のみんなはまだ準備終わってないの?」
ペイセル「多分もうすぐ終わるんじゃないかな。」
レイラ「じゃあ、みんなにここの公園で待ち合わせするようにしましょ。」
レイラ「私はっ、もう少しだけ素振りしておくよ。」
ペイセル「わかった。」
レイラとペイセルは残りのメンバーが全員集まるまで公園内で待機することとした。
~雅一サイド~
雅一は食料品でなにか旅路に使えそうなものを揃えていた。
雅一「良かった。食べ物がまだそんなに傷んでなくて。この量なら、
かなりの日数は持ち越せるだろう。」
雅一「さて、集合場所はあの公園か。そろそろ向かうとしようかな。」
雅一は集合場所の公園に向かって移動を開始するすると道中に少しおしゃれな
お店を発見する。
雅一「ん?ここは・・・。」
雅一は少し気になり、中に入り、数分間お店の中を見て回った。
その後、雅一はお店の外に出てきたするとそこにはラフェスタが目の前に
立っていた。
ラフェスタ「雅一もこうゆうお店に入るんだね。」
雅一「おぉ、ラフェスタ。いたのか・・・。」
ラフェスタ「それで、そこで何か手に入れたの?」
雅一「ん?まぁ、おしゃれなお店だったからね。中を覗いただけだよ。」
ラフェスタ「そう?ほら早く集合場所に行こう。もうみんな集まってる
みたいだよ。」
雅一「あぁ、わかった。」
こうして雅一とラフェスタも待ち合わせ場所に向かい、全員が再び集まった。
・クロリス とある公園
レッド「よし、全員揃ったな。」
ペイセル「これで本格的に・・・。」
レッド「あぁ、バイラズ帝国に向かおう・・・と言いたい所だが・・・。」
レッド「もう、周り、真っ暗なんだよね・・・。」
なんとレッド達が準備を済ませて集合した頃にはすっかり夜に
なっていた。
雅一「うん・・・どうりで見えなさすぎると思った・・・。」
雷閑「それにここは無人街だから街灯も建物の明かりも何もついてないし・・・。」
レッド「ま、そういうわけだ。だから完全に日が落ちる前に、
一度ここで宿泊をする。宿泊施設の場所は把握してるか?」
ラフェスタ「だったら、ここからすぐ近くにあるホテルに向かおうよ。」
ラフェスタ「さっきの探索で電気はまだ生きているみたいだし。」
レッド「わかった。案内してくれ。」
ラフェスタの案内のもと近くにあるホテルに宿泊することとなった雅一達。
電気はもちろん、水道も、ガスもまだ生きている為、生活には困ることは
なかった。
・ホテル プルストル
雅一達はホテルの調理場を使い、自分達で持ってきた食料を使い、
雅一が調理した夕食を堪能し、その後、各自でシャワーを浴び、出発は明日の
早朝にすることとなった。
各自で部屋を3部屋使うこととなり、レイラと雷閑、レッドとペイセル、
雅一とラフェスタの組み合わせで一泊することにした。
レッド「じゃあ、みんな。明日に備えて今日はしっかり休むぞ。」
雅一「あぁ、おやすみ。」
・ 101号室(レッド、ペイセル)
レッド「まさか、最前線の街で宿泊することになるとはな。」
ペイセル「まぁ、あそこでいざこざしてたし、列車での移動にも
結構時間かかったからね。」
レッド「でも・・・レイラの胸・・・やらわかったな・・・。」
ペイセル「まだ感覚覚えてるんだ・・・。」
レッド「誤解がないように行っておくがな。あれはレイラを止めるために
思いつた行動で、決してやましい事はないぞ?」
ペイセル「ふふ、わかってるって。レッドはそういう人じゃないってわかってるから。」
ペイセルの軽く笑った笑顔にレッドの心に突然矢が刺さる感覚を味わった。
レッド「へ、へぇ、ペイセルは以外にそうゆう所わかってるんだな。」
ペイセル「ん?どうして照れてるの?」
レッド「なっ、ちがっ別に照れてるわけじゃない。」
ペイセル「ふーん・・・本当かな?」
レッド「と、とにかく、明日は早いんだ。ほら早く寝るぞ。」
ペイセル「うん。」
レッドとペイセルは明日に備えて、早めに就寝の準備のために、
寝間着に着替える。
レッド「よし、やっぱガチガチの装備では寝れないもんな。」
ペイセル「レッド。着替え終わったよ。」
ペイセルも寝間着に着替え終わり、レッドに合流する。するとレッドは
ペイセルの寝間着姿に再び心を射抜かれる。
レッド「グハッ!」
ペイセル「ちょ、ちょっと、大丈夫?」
レッド「だ・・・大丈夫だ。」
ペイセル「ものすっごく震えてるけど!?」
その後レッドは落ち着きを取り戻し、レッドとペイセルは就寝した。




